タイのニュースサイトが翻訳を紹介

タイのニュースサイトが翻訳を紹介

 K-POPや韓国料理の人気のほか、海外旅行が身近になってきたタイにおいて、あるニュースサイトが韓国旅行に関しての注意事項20項目を掲載したようだ。同時に、逆に韓国のガイドブックにはタイのことがどう掲載されているのか調べたようである。タイは韓国人にとっても人気の渡航先であり、平常時においては日本人年間訪タイ者数を上回っているほどだ。

 ここではそんなニュースサイトに翻訳された、韓国人向けタイのガイドブックに載るタイ旅行注意事項9か条を紹介する。

トゥクトゥクはタクシーよりも安い

 「トゥクトゥクはタクシーとは違いメーターを使わないために安い。ただし、マージンがもらえる土産物屋に連れていこうとするので注意」

 これに対し、サイトの記事では「トゥクトゥクとタクシーの料金は、それほど変わらないので、エアコンがついているタクシーを好むのが普通」という反論があった。実際には外国人だけでなくタイ人が乗ってもトゥクトゥクはタクシーよりも高額だ。メータータクシーの方が利用しやすい

タクシーはメーター料金を吊り上げるためにわざと行ったり来たりする

 「バンコクは渋滞がひどく、タクシーは高速道路を使いたがる。すると、料金はより高くなる。また、道を知らない運転手も多い、ミラーでこちらを観察したりするようになったら、それは道がわからなくなったときの仕草」

 確かにタクシー運転手は道を知らない人が多い。サイト記事も「道を知らない運転手に頻繁に出会う」とある。しかし、いちいちミラーを確認する仕草は聞いたことがない。また、近年は数円稼ぐために回り道をするより、さっさと送り届けて次の客を拾った方がいいという考えが増えているので、だいぶ悪質なタクシーは減ってきている気がする。

タイには外国人料金がある

タイには外国人料金がある

世界遺産に登録されている人気観光地スコータイ

タイには外国人料金がある

 「タイの観光地などには外国人料金がある。タイ人よりもずっと高い。これはタイの法律で認められているので、我々には払わない以外には対処方法はない」

 コメントは「事実である。ただし、たとえばミャンマーのパゴダなど、同国人は無料だが外国人は有料だ。韓国では観光地の入場料などは誰もが一律なので、この仕組みに慣れていないのだろう。ちなみに、韓国人だけ外国人料金よりも高いケースもある」とのこと。悪しき習慣が他国にもあるから自国でもOKというのはおかしな話。法令で定められてまではいないが、国立公園など国が率先して外国人料金を設定しているのも事実だ。

大半のタイ人は韓国はまだ戦争中だと認識

 「タイ人の大半は韓国の古い画像を見て現在と思い違いし、戦時中だと思っている。韓国の有名俳優などとサッカーの親善試合をしたが、それでも多くがいまだ勘違いしたままだ」

 さすがにこれはないだろう。コメントでも「このライターは年寄りにインタビューしたのでは?」としている。

韓国のタイ・ガイドブック9つの注意事項(2/2) 結石ができる?へ続く。

高田 胤臣(たかだ たねおみ)
タイ在住ライター。2002年から現在にいたるまでバンコクで過ごしている。『バンコクアソビ』(イースト・プレス・2018年)、『バンコク 裏の歩き方【2019-20年度版】』(彩図社、2019年・皿井タレー共書)、『ベトナム裏の歩き方』(彩図社、2019年)、近著『亜細亜熱帯怪談』(晶文社、2019年・監修丸山ゴンザレス)など。
@NatureNENEAM
在住歴20年が話したい本当のタイと見てきたこととうまい話と(note)

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