日本人が知らない羅先の実態とは?
北朝鮮羅先=中国国内移動の延長か ツアー参加者向けQ&A(1)の続き。
本当に実施されるのか不透明な羅先かつら(ウィッグ)・つけまつげ工場視察ツアー参加者向けのQ&Aには、日本ではあまり知られていない羅先の実態についての情報を伝えている。
今回は、カテゴリを旅行・トラベルにしてお伝えしたい。
インターネットができるホテル暮らしで月2、3万円
羅先経済貿易区は、北朝鮮でもっとも開放的で、経済活動も活発な都市だ。外国人にとって羅先は、もっとも自由な唯一の都市となる。外国人は、羅先を案内人なしで自由に行動したり、出入りすることができる。
北朝鮮は世界でもっとも安全な国と言っても過言ではない。社会保障も非常に充実している。街では強盗が発生することも、ケンカを見かけることもない。この地で、たった1つだけ気をつけなければいけないこと、それは政治に関わらないことだ。
国際貿易都市である羅先には、1万人の北朝鮮人が経営する店舗と中国人が経営する数百の店舗がある。あなたがビジネス目的で羅先を訪れた場合は、自由に国際ビジネスセンターや朝鮮百姓大市場などを訪れることができる
宿泊施設
羅先には、外国人が経営するホテルやアパートメントが多数ある。たとえば、1か月間の長期滞在をするとして、宿泊費はホテルによって多少異なるが、スタンダードルームで月額1200元~1800元(約2万~3万円)くらい。自炊ができるキッチン付きの部屋もある。
通信環境
多くのホテルやアパートメントには国際インターネット設備がWi-Fiで提供されている。いつでもWeChat(ウィーチャット)で海外とつながり、やりとりができる。また、北朝鮮の国際電話カードを購入すれば、国際電話もかけることができる。
食事
羅先には中国人や北朝鮮人が経営する中華料理店や朝鮮料理店、カフェ、ショップ、バー、マッサージ店、サウナ、娯楽施設などが多数あり、それらを自由に利用することができる。また、羅先の市場で新鮮な魚介類を購入してレストランへ調理を依頼することもできる。
交通機関
中国の琿春や延吉からの北朝鮮の羅先市への直通バスが毎日運行されている。
羅津の元汀税関前には、タクシーが客待ちをしていて、タクシーで元汀税関から羅先中心部まで100元(約1580円)。複数での相乗りもできる。
羅先市内には、タクシーが多く走っている。タクシーは中国と異なりメーター制ではなく交渉制となる。初乗りは10元(約158円)から。もし、琿春で登記されている企業であれば、社用車でそのまま羅先へ乗り入れることができる。自分で運転して羅先を訪れることができ非常に便利だ。
中国人限定で許可されているものも多数
中国人駐在者は、羅先で中国国内と変わらない生活をしているようだ。今回紹介した内容は、中国人限定で許可されているものが多く含まれていると思われるので、日本人には参考程度となるだろう。