2017年訪日韓国人は過去最高を更新するも訪韓日本人はその3分の1以下
2017年訪日韓国人は過去最高を更新するも訪韓日本人はその3分の1以下
コリアワールドタイムズ(KWT)では、朝鮮半島の旅行情報も定期的にお伝えしていく予定だ。
まず、旅行が自由化されている韓国から見てみると、「日本政府観光局(JNTO)」による2017年推定訪日韓国人は、714万200人(前年比40.3パーセント増)と大幅な増加傾向にある。その一方、日本からの訪韓日本人は近年減少傾向だったが2016年に増加へ転じ2017年も微増している。
「JTB総合研究所(韓国観光公社の統計を元)」によると、訪韓日本人は、韓流ブームの2012年に351万8792人をピークに以降は年間20パーセント前後で減少し続け2015年には、183万7782人と200万人を割り込んだ。2016年はその反動か25パーセント増加し、2017年は、231万1447人の日本人が韓国を訪れている。
訪韓日本人減少理由は北朝鮮による朝鮮半島の緊張?韓国大統領の発言や行動?
訪韓日本人減少理由は北朝鮮による朝鮮半島の緊張?韓国大統領の発言や行動?
訪韓日本人が減少した原因について韓国主要メディアは、北朝鮮の挑発行為などによって朝鮮半島情勢が不安定になったことを主要因として挙げている。しかし、それだけではなく、李明博元大統領による竹島上陸、天皇陛下への謝罪要求とも受け取れる発言。その後の朴槿恵前大統領による度重なる歴史認識や慰安婦問題に言及する発言など国家元首による対日政策に日本人が辟易し、加えて、韓国内での慰安婦像を巡る騒動、反日抗議デモなどを多くの日本人がメディアを通して目にしたことも要因となっていると考えられる。
訪日韓国人に対して訪韓日本人は3分の1程度になっているが、韓流ブームの時期が異常なだけで、現在が正常な状態に近いのではとの意見もある。
その韓国へは「仁川国際空港」が日本のハブ空港など揶揄されるほど日本からの航空便のアクセスがよく、近年はLCCも増えているためより気軽に行くことができるようになっている。
韓国は、日本同様に自由旅行ができるので検索すれば多くの情報を得ることができる。そのため、KWTでは主にまだ旅行が自由化されていない北朝鮮旅行について取り上げていこうと思う。
北朝鮮での旅行は自由行動ができず随時ガイドが同行しパスポートも預ける官製ツアー
北朝鮮での旅行は、ガイド(案内人)が四六時中同行するいわゆる官製ツアーが主体となっており、ホテル内以外の自由行動は原則認められていない。
今の一般的な日本人の価値観からするとなんて不自由なと思うかもしれないが、世界を見渡せば、現在でも同じように自由行動が認められていない国は他にも存在するので何も北朝鮮だけが世界で唯一の特殊形態ではない。
隣国の例だと冷戦時代のソ連や中国も90年前半までは、案内人なしの自由行動は認められておらずパスポートも入国後に案内人や招待元、ホテルへ預けるスタイルを取っていた。
北朝鮮は87年に一般観光客の入国解禁。アリラン祭り初年には1200人の日本人が訪朝
北朝鮮が一般観光客へ観光入国を認めたのは1987年のこと。翌年のソウル五輪を意識したのか前年のことだ。訪朝日本人が特に多かったのは、その後10年間続く夏のアリラン祭り(マスゲーム)が始まった2002年の約1200人で、2002年の春には、今では信じられないが「朝鮮国際旅行社」の関係者が来日してプロモーション活動を精力的に展開して集客した結果だった。
激減へ転じるのは、同年9月17日の小泉純一郎総理が訪朝し金正日総書記との首脳会談で金総書記が日本人の拉致を認めたことで大きく話題となり日本の世論が一気に北朝鮮に対し厳しくなり翌年から訪朝者は激減し以降は年間100人前後(在日朝鮮・韓国人の訪朝や政治家、友好団体、マスメディア等の視察、交流、取材訪朝を除く)の日本人が訪朝している。