ロシアとウクライナ製が高麗航空の主力旅客機
「高麗航空は怖いので国際列車で平壌へ行きたい」という問い合わせが、中国の北朝鮮旅行を手配する代理店へ増えている。
中国は12月7日、異常なまでのゼロコロナ政策を一転させた結果、「フルコロナ」と揶揄(やゆ)されるような中国人の8割以上、実に12億人以上が感染したとみられる信じられない状況になったことはご存知の通りだ。
1月8日からは国境封鎖も解除されて、3年間国内に押し込められていた反動のように中国人たちが海外へ渡航し始めている。
日本へは、中国政府が高めの年収制限を設けた個人ビザしか取得できないため、まだ訪日する中国人は少ない。
中国と国境を接する北朝鮮への渡航も再び注目され始めているようだ。
現在、旅行会社へ問い合わせがあるのは、展示会や工場の視察など出張目的。
コロナ禍前であれば、北京や遼寧省瀋陽からの高麗航空での空路往復が一般的だった。
しかし、今多いのは、遼寧省丹東からの往復国際列車での訪朝希望なんだとか。
「コロナで旅客機が飛んでいないので、機体状況が心配」「ウクライナ紛争の影響でメンテナンス部品が入っていないのではないのか?」「時間がかかっても安全を優先したい」などの声が聞かれるという。
高麗航空の主力旅客機は、ツポレフ(ロシア製)、アントノフ(ウクライナ製)の2機種となっている。ともに戦争真っ只中だ。
「旅客機の運行状況は、インターネット上である程度わかるので、航空会社や旅行会社ではない一般の人でも調べることができます。それを見て心配しているのでしょう」(代理店担当者)
丹東から平壌までの国際列車が再開されると、例年にないような国際列車ブームが到来するかもしれない。
しかし、国際列車の状態は大丈夫なのだろうか。