春節前には集団免疫達成?
中国で新型コロナウイルスの爆速感染が進んだことで、北朝鮮への渡航再開が早まるかもしれない。
「当初は2月だったのが、12月上旬からの中国での新型コロナの感染拡大で3月末から4月上旬かと先送りされてましたが、3月上旬には中朝国境が開放される可能性があります」(丹東の北朝鮮旅行代理店)
その理由として、中国の主要都市では、今月22日に迎える春節(旧正月)の前には、集団免疫を達成するとみられているからだ。
春節で都市から地方へ大移動が起こり、感染も都市から地方へ拡大し、1月末から2月にかけて地方も爆速感染の波が襲うと予想される。
結果、2月上旬には都市部だけでなく、中国全土での集団免疫が獲得できると旅行業界では考えているようだ。
そうすると、3月上旬には中朝国境が開放されるだろうとの見通しから、北朝鮮への渡航再開の動きが始まっているというのだ。
代理店によると、まずは中国人向けの訪朝が再開され、ビザどころか、パスポートも不要で身分証だけで行ける新義州や羅先などを先行で再開。
平壌へのツアーは、観光目的ではなく、展示会や工場などへの視察目的の中国人経営者や投資家向けのツアーから順次再開されるだろうとのことだ。
日本人を含む外国人向けの訪朝は、早くて3月末以降の再開か。そのためには、経由地である中国入国時のビザ免除処置が再開されることが前提となる。
さすがに中国経由のためにダブル(2回入国)の観光ビザ(現時点では発行停止中)を取得してまで訪朝する日本人は少ないと思われる。