日韓併合時代に弾圧された?
テコンドーの歴史も2千年? 空手の親? 消された創始者(2/3)の続き。
テコンドーの創始者である崔泓熙氏の名前は、大韓テコンドー協会(KTA)のサイトからは見つけることができない。崔氏の名前がないばかりか、テコンドーの起源は、古代の朝鮮三国時代にあり、高句麗遺跡の障壁画に描かれる「テッキョン」がテコンドーの源流だと主張している。つまり、中国拳法などとはまったく異なる独自のものだと言っているのだ。
この起源の話もさることながら、近代編でも独自の史観を見つけることができる。テッキョンなるものは脈々と朝鮮半島で受け継がれ武芸として民衆の間で広まった。ところが、日本が韓国併合すると、武芸は禁止されてテコンドーは弾圧されたとの記述がある。
消し去られた創始者の名前
テコンドーは、船越義珍氏が確立させた松濤館流空手を学んだ崔泓熙氏が、戦後に確立させて、1955年に当時の李承晩大統領から正式に認可されて誕生したものではなかったか。創始者とされる崔泓熙氏は、どこへ行ってしまったのだろうか。KTAのテコンドーの歴史紹介には創始者の記載はない。
まるで韓国美容整形の父であるはずの高須克弥院長の存在そのものを消し去った大韓美容整形外科学会を思い出すのだが、テコンドー創始者の名前を韓国で消し去っているのには理由がありそうだ。
まず考えられるのは、テコンドーが日本の空手から派生したことことを嫌がる風潮が根強いこと。これは韓国建国から今に至るまでの歴史を見れば納得できる。
カナダへ亡命、北朝鮮で死去
カナダへ亡命、北朝鮮で死去
もう1つ、日本人が知らない事実として、崔泓熙氏は1972年、東ベルリン事件に巻き込まれてカナダへ亡命したこと。つまり、韓国から見れば裏切り者なのだ。さらには、崔氏は、最後は故郷(現在の北朝鮮・咸鏡北道明川郡)で迎えたいと2002年、北朝鮮へ入国。その翌日、平壌で亡くなったという事実がある。
「崔泓熙先生が最初のテコンドーの団体「国際テコンドー連盟(ITF)を作ったのですが、1972年に亡命したので、韓国で合法的に活動するため1973年にITF の幹部らを中心にして「世界テコンドー連盟(WTF)」を立ち上げています。現在、オリンピック競技となり、世界の主流団体はWTFです。一部ではITFは北朝鮮系の団体と思われてますが、創始者である崔泓熙先生が作られたものです」(テコンドー現役コーチ)
どうやら韓国としては、崔泓熙氏を表に出せない理由が見えてくる。むしろ崔氏を隠すために2000年前誕生説やテッキョン説で覆い隠しているのかもと勘ぐってしまう。
ITFとWTの違いとは?
ちなみにWTFは、2017年にワールドテコンドー(WT)へ改称している。ITFとWTの違いは、フルコンタクト(顔面への攻撃あり)とセミコンタクト。武道色と実践性が高いITF、スポーツ性とゲーム性が高いWTとも表現される。
WTはスポーツ性を高めたことが競技人口を増やし、オリンピック公式競技へとつながったと評価されている。そう、五輪競技へ採用されたテコンドーとはWTだったりするのだ。
さて、東京五輪・パラリンピックでのテコンドーを楽しみながら応援したいものだ。
都合が悪い歴史は何でも捏造するのですね>韓国・朝鮮