6月の中朝貿易総額1413万6000ドル
中国税関総署は18日、6月の中朝貿易統計を発表した。北朝鮮への輸出は1231万8000ドル、5月の271万ドルから約4.5倍増加した。
3月、4月には回復基調をみせた輸出は5月に急落。中国側の話では、北朝鮮側が新型コロナウイルスへの感染対策を再び強化したためと主張するが詳細は不明。
発表された輸出品目の内訳を見ると肥料や農薬が多く含まれていることが確認できる。この時期の北朝鮮農業、とりわけ水稲には追肥のための肥料が必要となり、追肥用の肥料を調達したのではないかとみられる。
また、6月は北朝鮮への輸出だけでなく、北朝鮮からの輸入も増加し181万8000ドル、5月の輸入額は74万9000ドルだった。輸入も約2.4倍増加していることになる(内訳はまだ非公開)。
6月の中朝貿易総額は1413万6000ドルとなる。2020年は年間を通して6月が最も貿易総額が多く9680ドル(輸出8768万ドル・輸入912万ドル)だったことから、コロナ禍の昨年と比べても大幅減と、まだまだ貿易制限状況が継続していることがわかる。