重病説再び
重病説再び
5日に29日ぶりの動静が伝えられた金正恩(キム・ジョンウン)総書記の体型の変化が憶測を呼んでいる。日本や韓国では再び金正恩総書記の重病説を主張するジャーナリストが再登場した。
先日、中国のSNSで金正恩総書記の体型などへ言及するコメントが増えたためかコメント欄を封鎖して書き込みを規制したようだとKWTでも伝えたが、その後、新しい動きがみられた。
シンガポールの中国語メディア「聯合早報」のSNS微博(ウェイボー)アカウントが、英語の北朝鮮専門サイトNKニュースを引用する形で、
「金正恩総書記は、4日に出席した朝鮮労働党政治局会議で明らかに以前と比べて大きく体重を落とした姿を見せた。この変化に韓米日の情報当局が高い関心を示している」
と体重計の写真ともに投稿している。
この投稿に対して64件のコメント、17件の転送、237件のいいねが押されている。
香港や海外アカウント投稿へコメント再開?
書き込まれたコメントを覗くと、すでに一部は削除されたと思われるが、17日時点でもコメントが残されている。一方、金正恩総書記の動静を伝えた中国中央テレビ(CCTV)の投稿は、コメント欄がグレーアウトされていたり、書き込まれたコメントが全削除されている。
どうやら中国官製や国内メディアは監視対象としてコメントを規制しているが、香港含めシンガポールや韓国など海外メディアの投稿は書き込みを再許可したのかコメントが書き込める。
体重減を伝えた聯合早報のコメントには、「ダイエット成功」「これは明らかに替え玉でしょ。1人なわけない」「糖尿病による激痩せっぽい」「皆さん安心してください。私のレッスンを受ければ3か月間で彼のように痩せることができますよ」「医者からあなたは脂肪肝と言われました。彼も同じかな?」「太ってはダメ。痩せてもダメってみんなどっちなんだよ!」「みんな痩せることが好きじゃないの?」「関心なし」「2型糖尿病?」
体重激減=糖尿病
体重激減=糖尿病
中国当局はこの投稿も監視して削除はしているようだが、同時に金正恩総書記を中国政府へ反発を向かわせないための一種のガス抜きに使っていることも感じさせる。現在の中国国内には、注目を少しでも外へそらしたいことが山積みになっていることも影響してそうだ。
中国人は体重激減=糖尿病を連想する人が多いのだろうか。糖尿病に言及するコメントがちらほら見られる。
もっとも一般の中国人は、日本人や韓国人のように北朝鮮情勢や金正恩総書記について関心は低いだろうから、父親の金正日(キム・ジョンイル)総書記も糖尿病を患っていたとされることは、知らないだろうと思われる。