WHO関係者は北朝鮮にはいない
世界保健機関(WHO)が10日付、日本時間11日に発表した新型コロナウイルス感染症についてのレポートによると、北朝鮮では累計で約2万6000人を検査してきたが、いまだに新型コロナ感染者数はゼロとなっている。
最新のレポートでは、4月23日から29日にかけて751人の北朝鮮住民へ新たに新型コロナ検査を実施。結果は全員陰性だった。ただし、このうち139人は、インフルエンザや呼吸器系の感染症の症状を示したという。今回の検査を含めて合計2万5986人検査しており、1人の陽性者も確認していないと報告している。
このニュースが中国のSNSへ投稿されると、表示されているコメントは1件しかないが、「これは大胆な推測だが、(北)朝鮮には実在の人間は存在していない。彼らはすべてAIなんだろう」
どうやら、これなら削除対象にならないようだ。
さて、WHOのレポートに接するにあたり、情報として頭に入れておいたほうがいいのは、現在、WHO関係者は1人も北朝鮮に駐在していないということだ。新型コロナ前でもWHOが関係者を北朝鮮に常駐させたことは確認されていない。
つまり、WHOが発表する北朝鮮についてのレポートは、すべて北朝鮮が自分たちで調査や検査したものをWHOへ報告したもので、WHOはそれらを集計して、WHOの公式レポートとして全世界へ発表していることになる。