北朝鮮の高速道路はコンクリートむき出しの道
中国駐在の北朝鮮関係筋の話として、中国政府が北朝鮮に1000億元(約1兆6900億円)の政府投資を決めたとの発言が明らかになった。この原資として中国の民間企業から投資を募るのかは、まだ発表されていないという。
今回の投資は、主に北朝鮮のインフラに使われるとされ、老朽化した高速道路、鉄道網などの整備へ使われるとのこと。他にも今年、正式開通する見込みの丹東と新義州を結ぶ新鴨緑江大橋の北朝鮮側の道路建設費やこちらも開通が近いとされる図們新橋の北朝鮮側の道路や施設などにも使われるとみられる。
北朝鮮の高速道路は90年代以降、整備されておらず、老朽化が指摘されている。北朝鮮で高速道路と呼ばれる道路は、正確には自動車専用道路を指す。しかもアスファルト舗装ではなくコンクリートむき出し道路のため、穴が空いたりなど路面状況が非常に悪く、滑りやすい雨天時は事故リスクが高い。
中朝関係に詳しい中国朝鮮族の実業家は、「平壌と開城を結ぶ高速道路を除き各都市間の専用道路は、全面的に改修する必要がある。それらへ中国政府からの投資が使われる可能性がある」と話す。
航空写真で2車線の自動車専用道路が確認できる図們新橋。北朝鮮側の道路は狭く整備されていないことがわかる。