新鴨緑江大橋開通見通しでマンション価格が再上昇
19日から北朝鮮国内の学校再開の動きがあるとマツェゴラ駐北朝鮮ロシア大使がロシアメディアへ語ったことから、それに合わせて厳格に実施してきた防疫体制の緩和が始まるのではと中国・丹東でも話題になった。
18日、丹東駅周辺、現在の中朝貿易の大動脈である中朝友誼橋、さらに丹東新区の無期限開通延期中で近い将来の中朝貿易の大動脈となる新鴨緑江大橋にも大きな動きは確認できなかった。
丹東市は、新鴨緑江大橋を都市計画の中枢に据えて、新区へすでに丹東市政府など主要な行政機関を移動させている。中国は過度な都市化を抑制し、持続的な発展をするために空港や大学を郊外へ移動させたり、商業地から行政機関を分離させたりなどの政策を全土で進めている。
丹東新区は、新鴨緑江大橋の無期限開通延期となったことでマンション価格が下落し、鴨緑江が望める完成したばかりの高層住宅街もゴーストタウンとなっていたが、コロナ禍の昨年、2021年夏の新鴨緑江大橋開通の見通しが明らかになったことで、マンション価格は再び上昇に転じ、今年は新規の高層住宅建築も盛んに行われている。
18日の新鴨緑江大橋周辺は快晴。20日、中朝友誼橋は白く霞んでいる。午前10時頃の断橋(旧鴨緑江橋梁)には、多くの国内旅行を楽しむ中国人観光客が確認できる。2時間ほど待機するも橋を通過するトラックは確認できなかった。
午後4時頃の撮影とみられるSNS微博(ウェイボー)動画に映り込む中朝友誼橋上にも車両らしき動きは確認できない。丹東在住者は、早朝など目立たない時間帯を選んで通過している可能性があると話す。