台湾や朝鮮半島出身者も靖国神社の英霊に
続 高須院長 靖国神社奉納プロレスへ台湾パイン奉納 プロレスの国の続き。
靖国神社の奉納プロレスのメインスポーサーを務める高須クリニックの高須克弥院長は、台湾パイナップルを輸入して靖国神社へ奉納し、観戦者や参加レスラー、関係者へプレゼントした。
16日からは、東京タワーと台湾パイナップルのコラボイベントが開催されるなど日本全国で台湾パイナップルブームが続いている。
驚くことは、普段、中国への配慮なのか、台湾についてあまり取り上げることがないマスコミ媒体も台湾パイナップルを取り上げていることだ。
高須院長は、奉納プロレス前に自身のツイッターで、台湾の英霊も喜んでくれるはずとツイートしている。
靖国神社が祭神として祀るのは、およそ246万6000柱の英霊だ。この中には、台湾出身軍人がおよそ2万6000柱、朝鮮半島出身軍人がおよそ2万1000柱が含まれている。
また、戦前、台湾同様に日本が外地として委任統治していた関東州大連(現 中国・遼寧省大連市)の軍人も祀られていると以前、資料で確認したことがあるが、今、具体的な人数を探すことはできない。
中央日報フェイク?位牌はないし戦犯も祀られていない靖国神社
靖国神社奉納プロレス開催前に神前に台湾産パイナップル?が奉納されます。
日本を守るために散った李登輝総統のご兄弟たち僕は台湾産パイナップル奉納を台湾出身の英霊が格別に
お喜びになると信じます。
日本台湾友好万歳? pic.twitter.com/5l2QwkQB4D— 高須克弥 (@katsuyatakasu) March 27, 2021
台湾の英霊で有名なのは、昨年亡くなった李登輝元総統の実兄が靖国神社に祀られている。台湾では戦前からパイナップルの産地として知られていたので、確かに台湾の英霊へ届けられたのではないだろうか。
一方、朝鮮半島出身者の合祀については、靖国神社の合祀から外してほしいという韓国人遺族の訴訟が起きている(日本、「靖国から父の名前を外してほしい」無視…韓国遺族の要求を棄却)。
遺族として韓国で生きていく上で、父親が靖国神社に旧日本軍人として祀られていることは不都合が多いのだろう。
戦犯の位牌が祀られている靖国神社に合祀された韓半島(朝鮮半島)出身軍人・軍属を合祀から外してほしいとして遺族が提起した訴訟で日本裁判所が原告である遺族に敗訴判決を言い渡した。
そもそも、それを報じる韓国の中央日報は、冒頭から間違っている。靖国神社には位牌はない。また戦犯は、サンフランシスコ講和条約をもって名誉回復を果たしている。よって極東国際軍事裁判(東京裁判)で裁かされた戦犯は国際法上もすでに存在していないと解釈されている。
日本の合祀の考え方を韓国人に理解しろは…
日本の合祀の考え方を韓国人に理解しろは…
日本の神道の考え方での合祀とは、亀の水に例えることがある。合祀は、亀の水に新しい水を継ぎ足すようなもので、1度混ざった水は同化するので、当然ながら後から分離することはできない。だから、一度合祀したものは、分祀できないという考え方だ。
これは日本人であれば理解できるであろう概念、考え方だろう。しかし、外国人である韓国人にこの概念を理解しろというのは、やや厳しい印象を受ける。合祀されている故人の意思は不明だが、遺族からすれば、望まないのに父親を勝手に靖国神社に合祀された…という認識だろう。どうにか知恵を絞って分祀に近い対応を検討できないものであろうかと思う。
A級戦犯のほうがC級戦犯より罪が重い?日本人も知らない靖国神社
前述で韓国メディアの不勉強を指摘したが、それを指摘するべき日本人も正しく理解していない人が多いのではないだろうか。
たとえば、“A級戦犯とC級戦犯だとAのほうがより罪が重い”と誤認識している人が少なくない。これは多くの人が誤解していることであり、まったく正しくない。
海外で生活すると、現地の人やその国で出会う韓国人から靖国神社について聞かれることがある。そのとき、多くの日本人は靖国神社の知識が乏しいため、韓国人の認識が正しいかのように同意して、話題自体を避けてしまう人も少なからずいるのだ。
靖国神社について色々な考え方があってもいいと思う。しかし、靖国神社について話す前提となる知識を日本人も持っていないのが現実なのだ。
韓国や中国を批判する前に、まずは日本人自身が靖国神社について改めて学ぶ必要があるのではないだろうか。その上で、賛成や反対をするは、その人の思想の自由となる。