2月の輸出額は3000ドル

2月の輸出額は3000ドル

久しく往来する車両が見られなかった中朝友誼橋

 中国税関総署は、18日、3月の対北朝鮮輸出額を1297万8000ドル(約14億5000万円)と発表した。2月の3000ドル(約32万円)と比べ大幅に増加している。中国税関総署によると2021年1月、2月の2か月間の対北朝鮮輸出額は3万3000ドル(約357万円)だと発表している。北朝鮮への輸出額が1000万ドルを上回ったのは、6か月ぶりとなる。

 中朝貿易は、新型コロナウイルスによる国境封鎖の影響で、2020年の貿易総額は2019年比約80%減となった。さらに月別で見ると、昨年10月以降、顕著に減少していた。

 中朝貿易最大の貿易都市、丹東では、4月から貿易再開の動きが伝えられていた。丹東の中朝貿易関係者へ確認すると、丹東税関の再開は聞いていないと話すも、昨年も税関が閉鎖された状態で最小限の貿易は行われていたため、一般貨物以外の人道支援や医療関係物資、政府関係の優先度が高いと判断される貨物などは、税関閉鎖有無に関わらず輸送されている。

 加えて丹東駅で貨物列車も確認されていて、貨物列車の運行が定期的に再開されれば、コロナ前の貿易水準には程遠いが、貿易額は、コロナ禍の昨年もっとも貿易額が多かった6、7月水準くらいまでには回復するとみられる。

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