20年前に旭日旗が社会問題になった中国
20年前に旭日旗が社会問題になった中国
鬼滅の刃 一部修正の韓国版 中国へ連帯を求めるもスルー(1/2)の続き。
旭日旗を戦犯旗とレッテル貼りして批判する韓国。では、中国はどうなのであろうか。以前、ご紹介した通り韓国が国家として旭日旗を問題にし始めたのは2011年と最近の話だ。
今回の鬼滅の刃でも中国側に旭日旗で連携を求めた可能性はあるが、中国がそれに乗った動きは確認できない。
韓国は旭日旗を戦犯旗だと主張し始めてから幾度となく中国へ連帯を求めてきたがスルーされていると思われる。
韓国がなぜ中国へ戦犯旗連帯を求めているかと言えば、中国でも過去に旭日旗を巡る騒動があったことが影響していると考えられる。
と言っても最後だと思われるのは、2001年中国の女優・趙薇(ヴィッキー・チャオ)さんが旭日旗風デザインのドレスを着たグラビアが大きな問題となった件くらいだ。
旭日旗が問題となったのは間違いないが、中国の場合は、旭日旗単体というよりも日章旗(日本国旗・日の丸)とセットでネガティブなイメージを持たれていると考えるほうが現実的だろう。
江沢民時代に日の丸とセットで日本の軍国主義の象徴へ
この原因の1つは、特に江沢民時代になってから激増した抗日ドラマや反日教育政策により、日本の軍国主義を強調して刷り込むようになった影響が強いと考えられる。
中国政府は、外に敵を作り出すことによって、その敵に勇敢に立ち向かった(と主張するが、史実は日本軍と中国共産党軍は1度も戦っていない)中国共産党。それを指導する江沢民国家主席は素晴らしいという求心力を高めるために内政利用してきたからだ。
簡単に禁止にできる中国。旭日旗も日章旗も販売中
簡単に禁止にできる中国。旭日旗も日章旗も販売中
中国の5つ星ホテルなどへ行くと世界各国の国旗が掲揚されていることが多い。そこに日本の国旗だけないというホテルは珍しくない。掲揚できない雰囲気、どこかしらからの圧力があるのだろう。
では、中国が韓国のように国ぐるみで日本の国旗や旭日旗を禁止するような政策をしているかといえば、そうでもなく、淘宝網や卸売の最大手サイト「アリババ」などでも日の丸や旭日旗は、普通に買うことができる。
中国のような一党独裁の全体主義の国であれば、販売禁止にすることなんて容易いことだ。つまり、現状から日章旗も旭日旗も中国政府は黙認していると考えて差し支えない。
中国国内の国旗、旗で販売が禁止されているだろうと思われるのは、唯一台湾の旗、中華民国の国旗で、星条旗や日の丸は売られているのに台湾の国旗はまったくない。
中国はすべて中国共産党の利益のために動いているので、韓国と旭日旗で連帯しても中国共産党の利益にはならないと判断していると言えそうだ。