4400超のコメントが入り炎上中
4400超のコメントが入り炎上中
13日午後3時すぎに突然、SNS微博(ウェイボー)に#榫卯技术 韩国申遗#というハッシュタグが登場し炎上している。
このハッシュタグは、「韓国がほぞつぎ技術を世界遺産へ申請」という意味だ。
ほぞつぎ(継ぎ・接ぎ)は、木材を釘や接着剤を使わずに接合する継手のことだ。日本でも一般住宅だけでなく、築年数百年を超える寺院や城郭などの木造建築でも使われており、耐震にも非常に優れているとされる。
このハッシュタグで韓国を非難する無数の投稿が確認できる中で、4時間足らずで4400を超えるコメントが入っている投稿もある。
「韓国が端午節や習字、儒教に続いて、中国の伝統技法まで盗んだのか」という投稿が確認できる。
炎上元は10年前のユネスコ無形文化遺産?
今回のほぞつぎ申請が、どの件を指しているのかは定かではない。ウェイボーの投稿を見ると、「建築物と一緒に建築技法としてほぞつぎを申請した」とあるので、技法としてのほぞつぎではなく、建築物として申請されたもののようだ。
そうすると、考えられそうなのは、大木匠、韓国の伝統木造建築(2010年登録)だろうか。
ユネスコ無形文化遺産を紹介する韓国観光公社の公式サイトには、
韓国伝統の木造建築技術を持つ職人のことを大木匠と呼びます。釘を使用せずに建築するにも関わらず、千年もの間持ち堪えることが可能な建物を造ることのできる感覚と技術を持っており、伝統建築物の美しさを巧みに表現します。大木匠は、韓国伝統の韓屋や宮廷、寺のような歴史のある建築物の修理や復元の計画から建築の他、大工達の管理と監督をする匠です。
と紹介されている。
どうやらここへ、ほぞつぎの技術が含まれていて中国人が反発しているのだと思われる。
過去には端午の節句登録で騒ぎに
過去には端午の節句登録で騒ぎに
書き込まれたウェイボーのコメントには、「中国伝統の文化がまた盗まれた」とあるが、ほぞつぎは、中国で誕生したことは証明されていない。古代エジプトなど世界各地で確認できるので、同時多発的に生まれ発展したと考えられている。
大切なことは、この伝統的な継手技術を現在、どこがしっかりと継承し、文化として生かし続けているかだろう。日本も他人事ではない。しっかりと宮大工などを育成して後世へ伝えていくことが重要となる。
中国のと主張するが、現代中国には、木造建築が驚くほど少ない。文化大革命でターゲットにされた歴史ある寺院や教会などが破壊されて木造で復元できず、鉄筋コンクリートで復興されたものも少なくない。
ちなみに、端午節とは端午の節句のことで、韓国は江陵端午祭(2005年登録)として申請している。このときも中国で大騒ぎとなった。
さて、今回のほぞつぎ炎上は誰がしかけた炎上劇なのだろうか。少なくても中国政府や中国共産党へ批判が向かうものではないと考えると、また官製炎上の臭いが…。