中国人は日韓関係に無関心?
中国人は日韓関係に無関心?
姜昌一(カン・チャンイル)新韓国大使を中国では報じているのか調べてみた。
中国のSNS微博(ウェイボー)やWeChat(ウィーチャット)、動画共有サイトあたりで検索したが、ウェイボーで数件の投稿が確認できるくらいしかない。
タイ人が日韓関係に興味がないように、一般の中国人が日本と韓国の関係に興味があるとは思えないので当然の結果かもしれない。
ウェイボーを見ると、昨年12月2日、香港フェニックステレビの女性記者名のアカウントが新大使に決まった姜昌一氏が日本のメディアに対して過去の発言について弁明したことについて投稿している。
この投稿へ46件のコメントが入り、そのうち36件が表示されているので削除率は低い。
政治利用ではなく本質は言動・認識の問題
政治利用ではなく本質は言動・認識の問題
投稿内容は、過去に姜氏は天皇が韓国の元慰安婦に謝罪するべきと発言したり、日本固有の領土である北方領土はロシア領と発言したことに対して反論として、「ともに誤解されて伝わった。天皇への謝罪要求は私の認識が稚拙だった」と訂正するような発言だったと伝えている。
姜昌一大使が、過去繰り返し発言していた“日王”については言及されていない。
この投稿は、日本の主張もくんだ投稿で、現在、ウェイボー上で確認できる姜氏着任後の聯合ニュースなど韓国メディアによる投稿は、「日本政府が韓国大使を政治利用している」「日本が対韓制裁を発動させている」など偏った内容の投稿しか確認できない。
2019年には共同通信の投稿も確認できるが、2020年以降、日本のメディアからの投稿は規制されているのか確認できない。
この問題は、姜昌一氏の過去の言動に日本人が反発しているのが本質であり、日本政府がそれを意識(忖度?)しているというものだ。
ブラックピンク・ユーチューバー・キムチ…
ブラックピンク・ユーチューバー・キムチ…
さて、この香港フェニックステレビ記者の投稿も官製サクラ感が漂っているが、どんなコメントが書かれているか覗いてみると、
「天皇に戦争責任があるに決まっているだろう」「大使就任が決まるとすぐに自分の発言を否定するって(笑)」「韓国のスパイ」「こんな大使なんて菅義偉首相はかわいそう」「姜昌一を大使に任命するということは韓日関係をよくする気ないね」
など“選ばれた”コメントは思ったほど過激なものはない。
現在、中国政府は台湾と並び韓国へのSNS炎上攻撃を繰り返している。姜昌一大使が、日本へのリップサービスで中国を批判するような発言をしようものなら、すぐに官製SNS炎上が発動し、中韓問題になるくらいの炎上劇を起こすのではないだろうか。
中国政府のSNS炎上部隊は、トリガーとなるような姜大使の発言を手ぐすね引いて待っているに違いない。
この半年で中国が韓国に対して官製炎上させたものは、キムチ、防弾少年団(BTS)、ブラックピンク、韓服、女性ユーチューバーHamzyさんなどで、そのうちキムチは現在も燃え広がり続けている。