高須院長が中国SNSで炎上中 コメント削除率6%で黙認(1/2)の続き。
言論の自由がある国の空気を知らない中国人がこの投稿主の投稿だけ見ると、日本人は一律に高須院長のような主張していると思う人もいそうだ。
高須院長への賛同者は多いが、当然ながら批判的な人もまた多い。これこそが言論の自由がある日本での当たり前であり、中国にはない魅力だろう。
だからこそ言論の自由が保証されている日本で生活している中国人が両国の違いも踏まえて丁寧に発信することが大切なのではないだろうか。
富裕層と非富裕層でまるで異なるマナー概念
改めて炎上元となった記事を読んでみると、高須氏は高須クリニックへ治療を受けにくる富裕層の中国人患者のマナーは非常によい。中国では貧しい人と富裕層ではマナーの概念がまったく違うと指摘する内容がある。
この点は現在の中国であっても短期間でも居住経験がある人なら多かれ少なかれ実感するのではないだろうか。日本人が取り引きや接する中国人は、ある意味で選ばれた特別な中国人たちだと付き合っていくうちに分かってくる。
中国はパスポート取得に一定の条件を設けていることもあり取得率は全体の7パーセントほどとなる。海外旅行へのハードルは日本と比べると格段に高い。そう考えると日本で問題となった中国人訪日客のマナー問題は中国から見ると、何の問題もなく、逆に何が問題なのかくらいに思っているだろう。
高須氏への個人批判中心に81/86件コメント表示
高須氏への個人批判中心に81/86件コメント表示
本当にこの投稿主が1個人なのかや日本在住なのかは定かではない。書き込まれたコメントは86件と表示されている。アナログに数えてみた結果、表示されているコメントは81件あり、削除されたのは5件くらいと思われる。削除率は約5.8パーセントとなる。
同じウェイボーで北朝鮮や金正恩総書記の関連の投稿での削除率80パーセント強とはかなり差があるようだ。また、北朝鮮関連投稿には表示されているコメントを削除したことを示す警告めいた一文も確認できない。
コメント内容は高須氏への個人批判、日本への批判が大半で、中国共産党への批判はない(9日の投稿なので中国政府批判はすでに削除済みと思われる)。中国政府はこの投稿内容なら中国政府への批判は起こらない判断してガス抜き的に容認しているとみられる。
実は高須氏を隠れ蓑にした中国政府批判が目的か…
中国人の中には、国内のとてつもなく埋めようがない格差やまるで別の国くらいマナーやエチケットの概念が違う人がいることを知っている人も少なくない。しかし、それをSNS等へ書き込んでしまうと政府批判とみなされて個人的な不利益を被ることも知っているので、賢い人ほど書き込まない。
もしかすると賢い中国人は、中国語訳の記事を載せて高須院長を批判するとして検閲による削除を逃れつつ、実は、中国政府批判を目的としている…は考えすぎだろうか。