2016年の記事で炎上中
2016年の記事で炎上中
韓国美容整形業界に大きく貢献したにも関わらず、「大韓美容整形外科学会」に名前すら載っていない状態の「高須クリニック」の高須克弥院長。
普段から保守的なツイートを盛んに発信して韓国や中国への批判的な発言が多いこともあってか韓国や中国からの反発も起こっている。
現在、中国のSNS「微博(ウェイボー)」上で高須氏が軽く炎上していることが確認できる。
炎上元となったのは2016年7月の「NEWSポストセブン」の「高須院長 中国人のマナーの悪さは歴史的な理由」の中国語翻訳とみられる。
この記事が配信された当時、訪日中国人のマナーの悪さが社会的問題になっていた時期で、特に中国人観光客と直で接するサービス業従事者は精神をすり減らしていた。
塗り潰された中国共産党
この記事が翻訳されてウェイボーなどのSNSで拡散して炎上したようだ。
アップされた画像を見ると中国語に翻訳された文章へ下線を入れて強調させている。原文で高須氏は、中国人がマナーがないのは中国共産党にも原因があり、儒教も否定する中国共産党の支配下にある状態のままだと中国人のマナーアップは望めないと言及している箇所がある。
中国語訳では共産党だけ申し訳ない程度に塗りつぶしているが容易に読み取ることができる。修正者が反中国共産党ではないという意思を示しめしたいのかもしれない。
文明(=中国大陸でのマナー)は和製漢字
文明(=中国大陸でのマナー)は和製漢字
ちなみに現代中国語はマナーを「文明」と表記することもある。中国政府が国を挙げてマナーアップを呼びかけるポスターが国際空港などにも掲示されている。
日本人は歴史の授業で黄河文明などと習うので文明を中国語と思っている人も多いかもしれないが、文明は明治初期に日本人が欧米の概念から既存の漢字を組み合わせて作った和製漢字で、当時の清からの留学生らが持ち帰ったものだ。
中国へ逆輸入された文明が中国大陸でマナーやエチケットの意味として使われるようになったのは最近のようだ。つまり、それまで相手への配慮、思いやりも含めた日本人がイメージするマナーという概念は中国では定着していなかったということを意味する。
投稿主の本心なのか?それとも…
ウェイボーで炎上元となった投稿者を見ると日本在住(中国人女性?)となっている。
投稿者の他の投稿を追ってみると日本政府や日本人、日本社会への批判投稿が目立つ。日本で嫌な思いを積み重ねているのだろうか。だとしたら不幸なことだ。
もっとも中国在住の日本人でもSNSへ中国人や中国社会への批判を書き込む人は少なからずいるので似たようなものだと思う。
さてこれら一連の投稿を投稿主が本心で書いているものか、それともこのような内容の投稿をしないと中国の家族や友人に何かあるのかもしれない…と勘ぐりたくもなる。
いずれにしても言論の自由がある日本と言論の自由がない(著しく制限された)中国だと状況がまったく違う。
(続く)