20年後フィリピンを追い抜き2倍強の差をつける
歴史を知らない民族? フィリピンが韓国を支援した理由(2/3)の続き。
ところが、この統計から21年後の1983年には韓国はフィリピンをGNPで逆転し2倍以上の差をつけている。
韓国は朝鮮戦争により朝鮮半島全土が焦土と化したため多くの社会インフラなどを喪失し経済を破綻させたが、漢江の奇跡と呼ばれる経済復興を達成し、現代史で類を見ないほどの凄まじい発展を遂げている。
その点は韓国人の努力によるところで評価できるだろうが、韓国人は自国の歴史を知らないのではないだろうか。
ところで、よく韓国が日本を批判するときに用いるフレーズがある。
「歴史を知らない民族に未来はない」
このフレーズそのままブーメランとなって韓国へ突き刺さるのではないか。
ウィキペディア上でフィリピン説を嘘と断定するも…
フィリピンからの支援で奨忠体育館を建てたという件は、2010年に『東亜日報』が言及している。以下引用する。
1950年代、フィリピンはアジアで日本の次に裕福な国だった。49年、東南アジア諸国の中で韓国と初めて国交を結び、63年には、フィリピンの技術者が韓国初のドーム式室内体育館であるウルの奨忠(チャンチュン)体育館を建設した。
しかし、奨忠体育館の公式サイトには、フィリピンに言及する説明は確認できない。さらに、誰でも更新できるので資料、情報としては話半分程度の信憑性となる「ウィキペディア」の奨忠体育館の韓国語記事には、「フィリピン支援の噂は嘘であると結論づけらた」と太字で強調されている。その根拠として3つがリンクされている。その1つは韓国建築学の権威アン・チャンモ(安昌模)氏がフィリピンが支援したという事実は確認できない。米企業関係者としてフィリピン人エンジニアが関わった可能性は否定できないとの見解をリンクしている。確認できないだけで否定できるほどのエビデンスは示していないようだ。
先人を無視する韓国の起源主張
奨忠体育館がフィリピンからの支援で建てられたものか否かの真偽は不明である。前出の安昌模氏はデザインや構造設計に関わった韓国人の名誉を守らないといけないと主張している。まったくの正論で日本人も同意するであろう。であれば、感情論や推定を排して韓国によってしっかりとした検証を望みたい。
当時、関わった韓国人の名誉を守るという安昌模氏の主張は、テコンドーの歴史は2000年、”トンヘ”呼称の歴史も2000年、キムチの歴史は1300年、韓国の美容整形の歴史は40年などと先達無視の起源を度々唱える韓国人たちはどう感じるのであろうか。
事実として言えることは、韓国人(特に男性に顕著に現れているように思われる)は優越感を感じるのかフィリピン人を見下した態度で接しているのは間違いない。
もっともこの点は日本人も他人のことは決して言えたものではない。日本人が関係する数々の情けない事件やトラブルも起こっているので韓国人を反面教師にして“歴史を知り”日本人として日本やフィリピンに関わる先人たちに恥ずかしくない立ち振舞を心がけたいところだ。