日韓朝中の子どもが同じテーマで描いた絵の絵画展
日韓朝中の子どもが同じテーマで描いた絵の絵画展
2001年にスタートした「南北コリアと日本のともだち展」をご存知だろうか。
大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国、そして、日本に暮らす子どもたちが、同じテーマで絵を描き、メッセージを添えてお互いの生活や文化を紹介しあい、子どもたちが国境を越えて心と心をつなぐ。前回、東京の千代田区で行われた「第18回南北コリアと日本のともだち展」は約160点が会場に並び大好評だった。
今年の「南北コリアと日本のともだち展」はオンラインで開催
しかし、今は新型コロナウイルスの影響により、気軽に外出ができる状態ではない。子どもたちも休学に加え、大好きな友人に会うことができなくなっている状況だ。そこで第19回は子どもたちが心を通わせ、「心と心の見える関係」になってほしい、という思いから東京展はオンラインでの展示を決定した。
今回のテーマは「わたしがおくりたい金メダル」。大切に思っているもの、感謝を伝えたい人に「金メダル」を贈る絵を描いた。友だちや家族、ペット、地球や大空のような自然まで、子どもたちのたくさんの「ありがとう」にあふれる作品が集まっている。各国によって描いた作品のテイストが異なるのも見ていて楽しい。また、お気に入りの絵や心に残ったメッセージがあればメッセージフォームから、絵の作者に手紙を送ることもできる。
東京での3日間開催から世界中から観覧できる絵画展に
東京での3日間開催から世界中から観覧できる絵画展に
本来、今回の19回は、2020年2月28日から3月1日まで3日間、「アーツ千代田 3331」(東京都千代田区)を会場に行われる予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大により延期となった。政府が全国の小中高校へ休校要請を出したのは2月27日だったが、南北コリアと日本のともだち展はその前の20日に延期を発表している。
開催期間3日間でしかも東京へ行かないと観覧することができなかった作品がコロナの影響でオンライン開催となったことで日本全国だけでなく、世界中から観覧することができるようになったのは東京へ行くことが難しい人にとっては素晴らしい機会となるのではないだろうか。
もし時間があればぜひ下記のオンラインページに訪れてみてほしい。
第19回オンライン展示は8月31日までの期間限定となる。子どもと一緒に世界に1つだけの金メダルを描いてみてはどうだろうか。
南北コリアと日本のともだち展の概要
「南北コリアと日本のともだち展」は、東京だけではなく、ソウル、ピョンヤンでも展示してきた。さらには、中国の延吉も加わった。また作品を貸し出して、全国各地での巡回展も行っている。
主催 南北コリアと日本のともだち展実行委員会
後援 文化庁、駐日韓国大使館 韓国文化院、東京都教育委員会、日本ユネスコ協会連盟
井上 一希