25種類ほどの農心の即席麺が売られている日本
世界一即席麺を食べる韓国人が愛する世界の辛ラーメン 日本だけがガラパゴス?(1/3)の続き。
農心の公式サイトによると、辛ラーメンは1986年発売で、韓国には150種類ほどの即席麺が販売されている中でシェア25パーセントを誇るという。
韓国のコンビニエンスストアを覗くと分かるが、辛ラーメン以外の農心製品も多くカップ、袋麺と大量に並んでいる。
とはいえ、辛ラーメンは日本での人気は今ひとつのようだ。日本で販売されている農心ブランドは、辛ラーメン以外にもビビン冷麺や韓国コムタンラーメン、旨辛焼きちゃんぽん、チゲラーメン、チャパゲティ(ジャージャー麺)など25種類ほどの即席麺とスナック菓子なども販売しているようだが、店頭では辛ラーメンくらいしか見かけることはない。
スープが日本人に不評な辛ラーメンその理由
「価格ドットコム」を始め多くの独自の即席麺ランキングが存在するが、辛ラーメンがトップ10に入っているものを見たことない。即席麺ランキングは、ラーメンだけだったり、焼きそばやうどん、そば、パスタを含む含まないで無数に出されている。
2011年の東日本大震災のときにコンビニやスーパーマーケットの棚からカップ麺が軒並み消えた中でも辛ラーメンだけが堂々売れ残っていたなどとの話も有名だ。
日本人の辛ラーメンの不評な点としてして挙がっているのにスープがある。これはだし文化の日本とだし文化がない韓国との文化の違いとも言われるが、確かに辛ラーメンのスープは、日本人好みのコクや旨味は感じられないかもしれない。
統一ブランドイメージで日清より目立つ辛ラーメン
日本であまり人気がないからと言って世界の辛ラーメンはファンタジーだと決めるつけるのは早い。日本では韓国製品をあまり見かけないのため韓国製品のブランド力や浸透力を見誤るのは、アジアでは日本だけの傾向でガラパゴス状態とも言え辛ラーメンについても同様のことが言える。
農心の公式サイト情報では、辛ラーメンは世界100あまりの国へ輸出しており、韓国に7つ、中国に4つ、アメリカにも1つの工場があるそうだ。
工場があるためかアメリカのスーパーへ行くと「日清食品」の「カップヌードル」と並び辛ラーメンが陳列されており、スーパーによっては辛ラーメンの方が多くスペースを占める店もある。
麺文化のアジアでもタイやベトナム、フィリピンでも売られており、日本企業では日清や「エースコック」製品が売られているが、カップヌードルにしても日本と同じデザインではなく、廉価版的な現地オリジナルデザインで販売されていることが多い。価格が高いためのローカル化策だろうか。一方、辛ラーメンは、赤い袋に赤いカップと韓国と同じカラーやデザインで売られているのでブランドイメージとして統一感がある。
(続く)