日本の5倍もの売掛金回収ができない韓国
韓国人を接待するときは、彼らが行きたい店を自らリエクストしてくるという。韓国人と日本人との違いを話すのは、中国瀋陽で旅行会社を営む薛哲学さん。薛さんは中国の朝鮮族で、独立して20年ほど経ち瀋陽で非国営旅行会社では大手に数えられる。
2010年ごろまでは、日本や韓国からのインバウンド事業が盛んだった。中国の経済発展とともに現在は、中国人が日本や韓国ツアーへ行くアウトバウンド事業が中心へと変化している。
旅行会社に限らないが、商売をしていると、ときに売掛金が回収できず、損害となることがある。過去、日本、韓国ともにおおよそ損害は1000万円ほどになるという。結構な額になっている。しかし、よくよく聞くと、日本と韓国の事業規模は5対1くらいなので、実質、韓国での損害は日本の5倍くらいのイメージだと明かす。
日本人と韓国人は信用や顧客への支払いに対する認識がまるで違う
日本からのインバウンドでの旅行者を対応した場合は、旅行代金が2か月後などに「JTB」など日本の大手旅行会社から振り込まれる。2か月は、中国の商習からすると遅いが、決められた期日通りに振り込まれることに驚いたと薛さんは話す。特に大手旅行会社は、1日たりとも遅れることないという。
韓国企業の場合でも多くの旅行会社は、期限通りに振り込んでくれるが、期限直前に振り込みを1週間遅らせてほしいなど連絡が入ることがある。承諾すると、1週間後、さらに1週間と連絡が入る。このパターンは要注意だという。振り込み期限から2週間後、電話すると電話は不通。確認すると、夜逃げして事務所は空っぽというケースが両手で数えられないほどあるそうだ。薛さんは、そのあたりからも日本人と韓国人の客商売や信用、顧客への支払いについての認識がまったく違うと思っている。
韓国人の後払いは信用できない
現時点でも、中国から韓国への団体旅行は、禁止処置が継続されているため中国人の韓国へのアウトバウンド旅行は、ほぼないそうだが、たまに韓国人の団体旅行や視察等で中国へというインバウンドの仕事があり受ける。しかし、今では、事前に全額振り込んでもらうか、中国へ到着したときに現金で受け取る条件以外は受けていない。薛さんは、韓国人の後払いはまったく信用できないからと話す。
日本人と韓国人の商売や金銭支払い感覚以外にも違いは他にもあるという。日本や韓国から顧客が瀋陽を訪れて接待する機会は少なくない。瀋陽は人口800万人を誇る大都市で清朝の古都だったこともあり世界遺産など観光資源も豊富だ。
(続く)