50年間に中国から14回侵攻される
50年間に中国から14回侵攻される
2度目の米朝首脳会談ベトナム・ダナン開催が濃厚 その1ベトナムと中国の続き。
ベトナムは、第二次世界大戦後、独立を果たし、南北に分断し、内戦、ベトナム戦争を経て、統一されて1976年に現在のベトナム社会主義共和国が建国されて現在にいたる。
日本の外務省の資料によると、ベトナムは統一前から含めても過去50年間に中国と3回戦争し、合計14回の侵攻を受けている。西沙諸島は中国に奪われ、現在、中国は南沙諸島を着々と実効支配している既成事実化を推し進めているのは報道等でもご存知であろう。
そのため、ベトナムは建国から一貫した中国に対する根強い不信感と警戒心がぶれない国なのだ。
ベトナムは親日的と言われるが、それは中国に対抗するために戦略的に日本との関係を重視して利用しているからとも言える。
スタバなど米系企業の進出が近年加速
スタバなど米系企業の進出が近年加速
実はアメリカについても対中戦略で関係を強化する動きを近年、加速化させている
ベトナムは一定の距離感を保つ対米戦略から米系企業の進出が遅れていたとされてきた。世界中で展開する「マクドナルド」や「スターバックスコーヒー」がベトナムへ進出を果たしたのはここ5年だ。
もっともベトナムは独自のコーヒー文化を持ち、世界2位のコーヒー豆の生産国でもあるコーヒー王国だった影響でスタバのベトナム進出が遅れた背景もあるようだが、現在は、スタバ空白地帯だったことが嘘のように出店を増やしている。
2013年までフェイスブック規制国の1つ
2013年までフェイスブック規制国の1つ
また、アメリカが誇る世界最大のSNS「フェイスブック」も2013年ごろまで規制されていたが、現在は解禁されてどの周辺国よりも利用率が高いとされるほど多くのベトナム人が夢中になるSNSとなっている。
現在、フェイスブック社が認識しているフェイスブック規制国は、中国、北朝鮮、キューバの3か国だが、2013年まではここにベトナムもカウントされていて4か国と認識されていた。
ベトナムではインターネットの規制緩和が進んでいる。2013年ごろのハノイやホーチミン市では、フェイスブックが不安定で通信環境によっては接続できないことが多かった。「LINE」も同様に不安定で不自由をした記憶がある。それが現在は、空港でも街のカフェも数年前のようなインターネット規制を感じることはできなくらいに緩和されている。
年々インターメット規制が強化され、今や北朝鮮とは違う意味で、「グーグル」を始めとする米系サイトをほぼ遮断して世界最大のインターネット規制国となった中国とは真反対な状態だ。ベトナムではもちろん、グーグルは使えるので、街中でググったり、グーグルマップを見たりすることもできる。
米中貿易戦争はベトナムにとってチャンス
米中貿易戦争はベトナムにとってチャンス
ベトナムは中国と距離感を保つために今後も親米的な路線を取ってくるとみられる。ベトナムからすれば、現在の米中貿易戦争は対中戦略を優位に進めるため上で絶好のチャンスだからだ。
(続く)