北朝鮮=あらゆるものが純天然?

北朝鮮=あらゆるものが純天然?

古都開城で昼食を楽しむツアー客

 中国SNSでは定番のテーマの1つであるが、中国人、特に男性視点で北朝鮮をどう見ているのかがわかる「純天然な北朝鮮美女ってどんな人?」を紹介したい。

 タイトルに美女とあるが、途中から冷麺の話へ脱線するもそのまま意訳した。

 多くの現代中国人が中国国産の食品は添加物まみれで不健康だと自覚している。

 国も企業も信用できないので、各個人が日本以上に添加物や原材料情報へ厳しくチェックして選んでいる。

 今回紹介する女性を含めた北朝鮮=あらゆるものが純天然というイメージは、朝鮮族を除く漢民族など大多数の中国人の共通認識となっているようだ。

 その証左の1つとして、北朝鮮の工業製品はあまり関心がない中国人であるが、マツタケ、高麗人参、キクラゲ、天然生薬で調合された漢方薬などが人気なのは、無添加な天然素材そのもののに価値を見出しているからだと思われる。

 韓国製の同じような商品には、そこまで需要はない。

無整形の美女・美女・美女の北朝鮮

 北朝鮮旅行で見た美女の数は、私の想像をはるかに超えていた。

 ツアー参加の男性客の間では、北朝鮮美女の話題で持ちきりだった。北朝鮮の美女は美容整形をしていない自然体の美女ばかりだからだ。

 街角で見かける美女は、私たちの目を楽しませてくれる。彼女たちは気取らず、誇張することなく落ち着いた優雅さを感じさせてくれる。

 北朝鮮へ向かう国際列車の乗務員、ずっと担当してくれたツアーガイド、ショップの店員、ホテルのスタッフなど私たちが出会った北朝鮮の女性たちは、みな優れた美貌の持ち主だった。特に忘れられないのが、道路で出会った交通整理の女性警察官だ。

賞味期限1年の添加物まみれな中国の弁当

 北朝鮮の自然の美しさに加えて、天然の食材、食べ物が豊富だ。北朝鮮全土で食べた料理も驚くほど豊かだった。

 北朝鮮の食材は添加物を含まないので、旅行者も安心して食べることができる。

 北朝鮮で最初に味わった食べ物は、列車の中で食べた弁当だった。弁当ではあったが、卵や煮魚、キムチなどが入ってた。

 中国の列車内の賞味期限が1年もある添加物まみれの弁当よりもずっとおいしい。

 私たちが平壌に到着後の最初の食事は、羊角島ホテルでの夕食だった。料理は非常に充実しており、シェフは中華料理の修業をしてきたそうだ。

 私にとって印象的だった北朝鮮料理は、開城での宮廷料理を再現した料理で、銅製の円形の器がテーブルに理路整然と並べられる姿はまるで儀式のようだった。

 高麗人参が入った開城発祥の参鶏湯も食欲をそそる。

美女や食事も無添加の天然物?

 開城の宮廷料理や参鶏湯のほかにも平壌で本場の北朝鮮冷麺も味わった。

 北朝鮮の冷麺は、平壌の「玉流館」が最も有名だ。

 大同江のほとりにある玉流館は、外見からして非常に伝統的な朝鮮建築でデザインされている。

 食事時になると、玉流館の前にはいつも北朝鮮の人たちの行列ができる。

 平壌から遠く離れた場所に住む人たちにとって、玉流館で冷麺を食べることは、非常に名誉なことで、周囲の人たちに自慢できるのだそうだ。

 また、平壌の富裕層も自分へのご褒美として玉流館で食事をするのが好きなのだ。

 この玉流館の店員もとてもかわいらしく、何より上品だ。

 玉流館の冷麺は、銅の器で提供されるが、ここで冷麺を食べるには色々と作法がある。

 まず最初に冷麺に酢とからしを入れ、箸でかき混ぜて、少しずつ食べながら自分好みの味に調整して楽しむのが平壌スタイルなのだ。

 北朝鮮を訪れると、美女や食事、自然だけでなく、あらゆるものが無添加な天然物であることに気付かされるのだ。

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