平壌25日午前0時から5日間のロックダウンへ

平壌25日午前0時から5日間のロックダウンへ

旧正月を迎えた平壌を伝える23日付の労働新聞(提供 コリアメディア)

 北朝鮮外務省は、平壌でインフルエンザや呼吸器疾患の症状とみられる発症者が確認されたため、平壌を5日間の都市封鎖(ロックダウン)にすると通達したと在北朝鮮ロシア大使館がSNSで明らかにした。

 通達によると、ロックダウン期間は、25日午前0時から29日午前0時までの5日間を特別防疫期間とする(必要に応じて3日間延長)。

 その上で、平壌の各国大使館職員に対して、大使館や公館の外へ出ず、1日4回検温し、指定の医療機関へ報告するように要請したという。

 このSNS投稿は、中国SNSで複数の個人や民間メディアのアカウントによって転載され拡散している。

 現時点では、環球時報など中国官製メディアによる投稿は確認できない。

 他にも韓国聯合ニュースなどのアカウントが投稿しているので、中国政府は官製アカウントでは伝えないが、ニュースとしては黙認するといった感じだろうか。

 投稿へ書き込まれているコメントは、「通達即実施?(北)朝鮮すごい!」と肯定する内容のものは少なく、多いのは、「今さら?」「中国の参考にして開放したほうが良い」「早期の解除を願う」「昨年第1波だったから今回は第2波?」「風船で散布されたんだよ」「あらー」など。

 中国のようにゼロコロナ政策をやめたほうが良いというコメントが多い。

 一方、北朝鮮を批判するコメントは確認できないので、検閲対象となり削除されているとみられる。

 つい1か月半前までは、北朝鮮の徹底した新型コロナウイルス対策を称賛するコメントであふれていた中国SNSは、手のひらを返したように冷めている。

 むしろ、先輩風を吹かせて上から目線で助言するかのようなコメントが目立つ。

 中国当局は、この件でも中国政府への批判へと発展しないように目を光らせていると思われる。

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