オミクロン株のBA.2からの派生型XBB
中国のSNS上でXBBについての情報が飛び交っている。
XBBは、新型コロナウイルスのオミクロン株から派生した新系統で、米疾病対策センター(CDC)が12月30日に発表したところによると、直近の週での国内新規感染者のうち、XBB.1.5が占める割合は40.5%を占めた。XBBによるものもを含めると44.1%と半数近くを占める主流株となっている。
XBBは、日本でも昨年10月末に初めて検出されている。
現在、中国SNSの微博(ウェイボー)には、「XBB下痢になる」というハッシュタグが多く投稿されている。
ほかにも中国では、「BA.5へ感染して回復してもXBBには再感染する」「XBBに感染するとダイエットできる」「米国が中国へXBBを持ち込んだ」などの陰謀論めいたデマも確認できる。
これらを打ち消すように1月に入ってから、国営の中国中央テレビや中国共産党の機関紙・人民日報など官製アカウントが「XBB下痢しない」などを投稿している。
XBBが流行したシンガポールや米国の事例を見ると、XBBによって下痢や腹痛などを起こす事例は確認できない。
世界保健機関(WHO)も「XBBはオミクロン株のBA.2からの派生系」だと認識し発表している。
そのため、感染力などの違いはあれど、発症する症状などは同じで、オミクロン株感染によって得た獲得免疫は、BXXでも有効だと考えられる。