「愛するご子息と」労働新聞

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金総書記と「愛するご子息」と紹介された娘(提供 コリアメディア)

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 北朝鮮は19日、昨日発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)級とみられる飛翔体が火星17であると関連写真とともに朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」で報じた。

 一連の写真には金正恩(キム・ジョンウン)総書記と手をつないで歩く少女が日韓メディアで注目される。

 伝えた労働新聞は、金総書記の子供であると認めている。

 国防科学部門の全活動家と科学者、戦略核兵器部隊の戦闘員たちは、共和国核武力強化で重大な里程標となる歴史的な重要戦略兵器試験発射場に(金正恩総書記の)愛するご子息と女史とともに自ら出てきて、試験発射の全過程を直接指導し、国防科学者、戦闘員たちを熱烈に鼓舞し…(19日付・労働新聞)

 金総書記の子供を公に報じるのは初めてとなる。

 中国は昨日、外遊中の習近平国家主席への配慮からか国営の中国中央テレビのみしか報じていなかった。

 しかし、19日は情報統制を緩めたのか一転し、国内民間メディア、韓国、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)などの外電も北朝鮮のICBM発射と子供について報じた投稿が中国のSNS上で複数確認できる。

 民間や外国メディアの関心は、初公開された金総書記の娘に集中している点は日韓と同様である。

 書き込まれているコメントには、「かわいい」「ママ似」「朝鮮女王?」「ふくよかだね」などが確認できる(民間メディア投稿のコメント60件中23件表示)。

 中国当局は否定的なコメントを削除しているとみられ、中にはコメント欄が封鎖されている投稿が複数あることから、当局は目を光らせて検閲しているようだ。

 19日に初めて報じた中国共産党機関紙の環球時報など官製メディアは、北朝鮮国営の朝鮮中央通信が報じた内容を淡々と伝えるのみで、少女については一切言及していない。

 これは、中国政府が以前から北朝鮮の3代続く世襲に対して否定的である点が影響しているとの見方がある。

 中国政府としては、北朝鮮の世襲を肯定するような報道は一切しないという意思表示だとみられる。

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