米国本土へ届く火星17と19日発表
北朝鮮は18日、午前10時14分頃、平壌付近から1発の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を東方面へ発射。
発射されたICBMは約69分飛翔し、午前11時23分頃に北海道の佐島大島の西方約200キロ・メートルの日本海、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したものと推定。
飛翔距離は約1000キロ・メートル、最高高度は約6000キロ・メートルと推定されると防衛省が発表。
その後、正午過ぎに記者会見した浜田靖一防衛大臣は、今回のICBMは、通常よりも角度をつけて打ち上げるロフテッド軌道で打ち上げられたため、起動に基づいて計算すると、弾頭重量などから射程は1万5000キロ・メートルを越えて米国本土へ達するものだと明らかにした。
北朝鮮は、翌19日、国営「朝鮮中央通信」が火星17の発射実験を行ったと発表。北朝鮮は3日に火星17の発射したものの失敗したとされている。
中国は発射した18日に中国中央テレビ(CCTV)の軍事チャンネルの微博(ウェイボー)アカウントで発射の事実を伝えた。
しかし、18日はそれ以外の環球時報や新華社通信などの官製メディアでは報じていない。
習近平国家主席の外遊中のICBM発射に外交成果に泥を塗る行為と認識して情報統制した可能性がある。