米NGOフリーダムハウスが発表

米NGOフリーダムハウスが発表

インターネット自由度ランキングが発表

 18日、国と地域別インターネット自由度ランキングが発表され、最も自由な1位はアイスランド95点(100点中)、最も不自由な最下位は中国10点となった。

 インターネット自由度は、米国に本部を置く非政府組織(NGO)フリーダムハウスが毎年発表しているもので、2022年発表ランキングは世界70の国と地域を評価して数値化している。

 今年のランキングによると、最も自由度が低下したのはロシア。他にもミャンマー、スーダン、リビアも自由度が低下したとしている。

 フリーダムハウスは、現在対象の70の国と地域のうち47の国と地域が当局により国外サイトへのアクセスが制限されている状態にあるとした。

1位 アイスランド 95
2位 エストニア 93
3位 コスタリカ 88
4位 カナダ 87
5位 台湾 79
5位 英国 79

8位 日本 77

10位 オーストラリア 76
10位 米国 76
10位 フランス 76

20位 韓国 67
21位 フィリピン 65

35位 シンガポール 54

41位 インドネシア 49

50位 タイ 39

65位 ロシア 23
66位 ベトナム 22

69位 ミャンマー 12
70位 中国 10

以前から不満を募らせるベトナム

 この総合点は、「アクセス規制」「コンテンツ規制」「ユーザー権利の侵害」の3分野の合計で算出されている。
 
 中国は8年連続最下位で不動の殿堂入り。北朝鮮は対象の70の国と地域に含まれていない。

 中国は、外務省報道官が質問に答えるくらいはするが、国内向けには、情報統制して一切報じさせない。

 それよりも不満に感じているのが、ロシアより下にランキングされたベトナムだ。

 以前からベトナムは、国営「ベトナムの声放送局」がフリーダムハウスのベトナムへの評価は不当であると度々抗議している(フリーダム・ハウス、再びベトナムを誹謗中傷・2022年6月9日)。

 生活者、一時滞在者視点でも現状のベトナムと中国のインターネット規制には、大きな差があると感じる。

遮断したことを認めない中国

 先日ベトナムで問題となったネットフリックスの韓国ドラマであるが、そもそも中国では、ネットフリックス自体が遮断されて全面禁止だ。

 ベトナム在住者によると、ベトナムでもネットフリックスは、一般回線から遮断されていたが、2020年頃からベトナム政府が正式に解禁し、一般回線からも楽しめるようになったそうだ。

 ベトナム政府が「ベトナム戦争を歪曲している」とネットフリックスへ抗議してベトナム国内での配信を停止させた「シスターズ」も個別の配信停止であり、ネットフリックス自体は遮断していない。

 これが中国だったら中国政府にとって都合の悪いものであれば、相手に何も抗議せず一方的に遮断する(最近の例であればウィキペディア)。

 中国ではVPN(仮想プライベートネットワーク)を使えば、遮断されたネットフリックスは視聴することはできる。

 しかし、中国当局は、そのVPNへも規制を強化してネットフリックスが視聴できるVPNとできないVPNが存在する。

 グーグルやフェイスブック、ユーチューブ、LINEなど中国国外の主要サイトの多くを一方的に遮断してアクセス禁止にするが、中国政府は公式には遮断したことを認めていない。

70位中国 欧米価値観の順位をガン無視 反中ベトナムも中国賛同?へ続く。

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