コロナ禍前の入国条件に戻ったタイ
新型コロナウイルスの蔓延防止策で厳しい入国措置を取っていたタイは、新型コロナ蔓延以前の入国諸条件に戻しており、日本人や韓国人は、ワクチン接種証明書や所定の時間内に検査した非感染証明など不要のままタイに入国できる。これによって外国人観光客もタイに戻りつつある。
ただし、タイでも感染者数が減っているわけではない。タイ国内で新型コロナウイルスに感染する外国人も実は少なくない。
KWT補足。米ジョンズ・ホプキンス大学集計による10日のタイでの新規陽性者数は、1093人(7日間平均1286人)。死亡者数19人(7日間平均20人)。
記事後半を読むとわかるが、タイは全数把握をしていない。この陽性者数は、病院を受診し、医者が確定・報告した全体の一部の人数となる。
バンコク韓国人街は平穏
特に欧米人は、基本的にマスクをしていない。タイ政府も6月23日にマスクの着用義務を解除。
タイ国内では、必ずしもマスクをしていなければならないわけではないため、感染する時はあっという間にかかってしまう。
アジア系外国人やタイ人は、基本的にはマスクを今もしている。タイでは、日本ほどではないにしても、同調圧力がないわけではないためもある。
また、飲食店や電車など一部のサービスでは、経営者側の対応としてマスク着用を求めているので、結局していた方がすべてにスムーズという事情もあるだろう。
バンコクの日本人も多いスクムビット通りにコリアンタウンと呼ばれる韓国の料理店や物販店が集まった商業施設がある。
韓国人観光客自体は、まだそれほど多くない状況だが、タイ在住韓国人などがこのエリアに集まる。韓国人もまた日本人同様にマスクをしっかりと着用している人が多く見受けられた。
タイ帰国わずか4日で新型コロナに感染
タイ帰国わずか4日で新型コロナに感染
そんな中、筆者はタイに帰国してわずか4日で新型コロナウイルスに感染してしまった。
帰国して2日後に日本から視察に来た企業を2日間通訳としてアテンドしたのだが、おそらくアテンド2日目にどこかで感染したとみられる。
帰国した時から外出時は必ずマスクを着用し、アテンド時も当然ながら食事、喫煙以外では、しっかりと鼻まですっぽりと覆っていた。
アテンドした企業の日本人たちも2日目に日本帰国のためのPCR検査を受け、陰性が証明されている。筆者にはまったく感染源に心当たりがない。
そのため、せきが出るようになったのもたばこのせいだと思い、家族とは、いつものように接していた。
その後、さらに2日が経ってもなおせきが出ていたので、とりあえず抗原検査キット(ATK)でチェック。
高田 胤臣(たかだ たねおみ)
タイ在住ライター。2002年から現在にいたるまでバンコクで過ごしている。『バンコクアソビ』(イースト・プレス・2018年)、『バンコク 裏の歩き方【2019-20年度版】』(彩図社、2019年・皿井タレー共書)、『ベトナム裏の歩き方』(彩図社、2019年)など、近著『亜細亜熱帯怪談』(晶文社、2019年・監修丸山ゴンザレス)。
@NatureNENEAM
在住歴20年が話したい本当のタイと見てきたこととうまい話と(note)