徐敬徳教授が旭日旗撲滅キャンペーンを展開
長年にわたり対日非難を展開してきた韓国・誠信女子大学の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授が、新たな問題を提起している。
今回、標的になったのは、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の応援。
エンゼルスのファンが、大谷選手が登場した際に旭日旗を広げて応援したという情報を受け、徐敬徳氏が球団に抗議したというのだ。
徐敬徳氏は「全世界旭日旗撲滅キャンペーン」を展開してきたほか、日韓の懸念問題を幅広く提起してきた。
そのため、対日強硬派や反日教授として韓国でも知られている。
大谷選手の応援でエンゼルスに抗議メール
徐敬徳氏は9月2日、自身のインスタグラムでエンゼルスに抗議メールを送ったと発表。
旭日旗がドイツのハーケンクロイツと同じ“戦犯旗”であると球団に伝えたとのことだ。
大谷翔平選手が登場する際にファンが旭日旗で応援することは、「アジア人に戦争の恐怖を想起させる行為」であると徐敬徳氏は主張している。
メジャーリーグで旭日旗による応援は当然根絶されるべきものであり、球団として特別注意してほしいと訴えたようだ。
徐敬徳氏はフォロワーに対して、旭日旗撲滅のため、使用例があれば、情報を寄せてほしいと伝えている。
竹島問題でアップルやグーグルにもクレーム
徐敬徳氏は旭日旗だけでなく、日韓関係を巡るあらゆる問題で、抗議活動を展開してきた。
2005年に“独島は韓国の領土”という自費広告を米ニューヨークタイムズに掲載したことを皮切りに、米紙の広告などを利用して、日本海呼称問題(韓国呼称・東海)や慰安婦問題などについて韓国側の主張を広報してきたのである。
最近では、SNSをメインに情報を発信しているようだ。
昨年は、東京五輪公式サイト上の地図に日本の領土として竹島が表記されていると指摘した。これをきっかけに韓国政界で五輪ボイコット案が浮上したこともあった。
今年8月には、海外で使用されているiPhone(アイフォーン)のマップアプリとグーグルマップで、竹島が韓国側の呼称である“独島”表記になっていないことにクレームをつけた。
地図表記が“修正”されるまで、アップルやグーグルに抗議メールを送り続けると主張している。
日本・中国非難で尹政権にとっても悩みの種か
徐敬徳氏の活動の多くは、SNSで問題を提起し、対象企業や団体に抗議メールを送るだけで完結している
だが、9月3日現在、インスタグラムのフォロワー数は10万人を超えており、その影響力、発信力は無視できないものとなっている。
徐氏の主張や情報は、多くのフォロワーに拡散され、新たな日韓間の懸念材料を生み出す存在となっている。
ちなみに、日本批判を重ねてきた徐敬徳氏だが、最近では、旧正月や韓服などの起源、表記について中国を批判することもある。
本人は、韓国の文化と歴史を広報していると自称している通り、韓国側の主張と異なる歴史認識があれば、日本でも中国でも構わず非難しているのかもしれない。
だが、中国をつなぎとめ、日本との関係を早期に改善しようとする尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権にとって、徐敬徳氏は頭の痛い存在となっていることだろう。
八島 有佑
@yashiima