中国政府の意図は?
ウクライナ外務省は、現地時間13日、ウクライナが北朝鮮との外交と経済関係を断ち切ると発表。北朝鮮は、親ロ派武装集団が一方的に独立を宣言している「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を国家として承認していた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、北朝鮮の動きに激しく反発している。
中国共産党機関紙の環球時報は、中国国営の中国中央テレビ(CCTV)の報道を引用して14日午前、SNS微博(ウェイボー)へ上記内容で投稿した。
この短い投稿には、1万4664件のコメントが書き込まれている。
「内政不干渉だが(北)朝鮮を支持する」「ウクライナは米国の傀儡」「老獪な外交」「そもそもウクライナと往来あったのか?」「我々もウクライナと断交するべし」などのコメントが確認できる。
ロシアによるウクライナ侵略が始まった当初、中国は、政府の公式見解とは異なり、ロシアを支持する世論工作をインターネット上で行っていると伝えられてきたが、現時点では、あまり激しいコメントは確認できない。
しかし、中国政府の意に反するのか、コメント削除率は高いようだ。
14日午後、環球時報の続報投稿には、不思議なことにコメントはぐっと減り113件となっている。そのうち18件しか表示されていない。
削除率は約84%と8割以上のコメントが削除されている。中国当局はSNSの監視を強化しているようだ。中国政府の意図は何なのだろうか。