2021年8月に初めて韓国が日本を上回る
中国は、韓国との貿易額が日本を超え中国2位の相手国となると中国官製メディアが報じた。
中国共産党機関紙・環球時報が10日に報じた。この記事は中国のSNSへも拡散されて話題となっている。
記事によると、中国税関総署が発表した2022年1月から5月までの中韓貿易額が日本を上回り、米国に次ぐ2位となった。
昨年8月に初めて韓国の対中貿易額が日本を上回り、その傾向は今年2月を除き現在まで継続している。
環球時報は、2022年1月から5月までの中韓貿易総額は1522億ドル(約20兆5000億円・前年同期比10.2%増)。同期間の日中貿易総額は1465億ドル(約19兆7000億円・前年同期比1.6%減)。
2021年は、日本が中国の2番目の貿易相手国だったが、韓国との差は100億ドル(約1兆3000億円)未満に縮小し迫っていた。
中国の対韓国貿易は、このまま継続すると予想されるため、2022年は、韓国が日本を追い抜き中国2位の貿易相手国となる見通しであると伝えた。
日本企業(中国)研究所の陳言執行院長は、「最近の日本政府は、経済安全保障を理由に対中態度がますます硬化しており、中日貿易発展の足かせとなっている」と日本との貿易見通しを環球時報へコメントしている。
文在寅(ムン・ジェイン)政権末期に中国への貿易依存度がさらに高まったとみられる。5月10日に就任した尹錫悦(ユン・ソンニョル)新政権で変化は起こるのだろうか。