中国が政治的な理由で一方的に輸入停止
台湾財政省統計処は17日、果物の2021年輸出入統計を発表した。
日本で昨年の今頃、大きな話題となった台湾パイナップル。全輸出分の63.2%が日本だったことが明らかになった。2位は香港22.1%、3位は禁止したはずの中国12.9%と続く。
統計を見ると、2020年と比べ21年は輸出量が4割近く減っていることがわかる。これは、中国が昨年3月1日から輸入を禁止したため、台湾国内での消費へ回し、輸出量を減らした影響とみられる。
KWTで青山誠さんが伝えた通り、韓国は台湾断交時の不誠実な行動もあり台湾との関係はあまり良くない。
そんな韓国も台湾パイナップル初輸入を表明していたが、発表された統計は上位3位までなので確認できない。
韓国が輸入している果物で確認できるのは、マンゴー20.2%で3位となっている。興味深いのは、台湾の公式統計では、韓国は南韓と表記されることだ。
今回の台湾パイン騒動は、輸出先の95%が中国と過度に中国へ依存していたことが一因となった。
しかし、統計を見ると、バンレイシ90.6%、ユズ70.4%、レンブ90.6%を中国へ輸出している。輸出先の9割超えは、2020年までの台湾パインと似た状況となる。
中国政府は、今後も禁輸を政治手段に使ってくることが予想されるため、第2の台湾パインを防ぐためにも中国依存を減らすリスク分散が急がれる。
中国政府は、昨年2月末に3月1日から台湾パイナップルの輸入をほぼ一方的に停止すると表明した。
KWTでも報じた高須クリニックの高須克弥院長を始め多くのインフルエンサーが、台湾パイナップルを応援したことが社会的な話題となり、日本への輸入量が激増したことは記憶に新しい。
ぜひ今年も台湾パインの濃密な果実を楽しませてほしいものだ。