最大M3.1。4回とも自然地震と韓国気象庁発表
韓国気象庁は15日午前6時52分頃、北朝鮮咸鏡北道吉州郡でマグニチュード(M)2.5の地震が発生したと発表した。
震源の深さは、29キロ・メートルと推定。韓国気象庁は地震波の解析の結果から自然地震だとみている。
震源地は、北緯41.29度、東経129.23度、日本海側に面した吉州郡。核実験施設がある豊渓里から直線距離で25キロ・メートルほどしか離れていないため、核実験かとの声もあったようだ。
しかも、この地域は、昨日も2回地震が発生している。
14日午後2時33分頃、M2.3、震源の深さは22キロ・メートル。午後7時47分頃、同じくM2.3、震源の深さは18キロ・メートルとみられる。また、11日にもM3.1を記録するなど地震が頻発している。
韓国気象庁はいずれも自然地震だと判断している。
火山科学の研究者である東北大の谷口宏充名誉教授が、10年内の噴火リスク99%と発表している白頭山まで今回地震が発生した吉州郡から直線距離で155キロ・メートルほどだ。
先月のトンガ沖で発生した海底火山の大規模噴火が起こるなど、火山活動は、活性期に入ったのではと言われる。
噴火が懸念される白頭山周辺で大規模な地震が起こると、国境を接する中国吉林省へも影響が出る。
2017年9月3日、豊渓里で行われた核実験では、M6.1の人工地震が発生し、200キロ・メートルほど離れた朝鮮族自治州延吉市でも10秒度ほど揺れ、家具が倒れたり、外壁にヒビが入るなどの被害が確認されている。
地震に不慣れな地域は、少しの揺れでも被害が大きくなる傾向がある。