2月2日から全面再開
2月2日から全面再開
中国遼寧省大連の郊外で試営業1週間で休業となった元小京都の商店街が、2月2日に全面再開する見通しとなった。
元小京都の当時の正式名称は、「盛唐・小京都」と呼ばれ、メイン事業は、京都の清水寺周辺の町並みを再現した戸建ての住宅販売プロジェクトだった。
実は、昨年9月上旬に中国国内から“愛国批判”を受けて休業していたのは、この大規模別荘地の一部である商店街のみで、住宅エリアにある店舗やレストランは、普通に営業を継続していたのは、日本ではあまり知られていない。
元小京都に平壌冷麺の店?
商店街や住宅エリアへ店舗出店している関係者によると、名称を「金石万巷」に変え、京都色を排除し、国際色豊かな多国籍空間を目指しているようだ。京風建築はそのままに。
その結果、大連当局から休業していた商店街の日本に関係する店舗や飲食店は、名称だけではなく、業態替えも指示されたという。
注目は、業態転換した飲食店が、平壌冷麺やロシア料理、トルコ料理などのレストランになるという点だ。
「大連で日本のラーメン専門店のように平壌冷麺専門店では、経営が成り立たないので、平壌冷麺を看板メニューとする高級焼肉店になるとの情報を耳にしています。果たして、本物の朝鮮料理店なのか、名前だけの偽物なのかは、まだわかりませんね」(元小京都へ出資している中国朝鮮族)
仮にこの平壌冷麺の店が北朝鮮レストランとしてオープンするとしたら、京風建築の北レスという世界でもここだけの激レア北レスが誕生することになる。
ほぼ知られていない北レス風中華レストラン
そうなってくると、さらに気になるのは、スタッフをどうするのか。
中朝陸路での貿易は、1月から徐々に再開されつつあるが、まだ人的往来は確認されていない。
現状から北朝鮮から店舗スタッフは入国できないと思われる。
「おそらく、近くの開発区(大連経済開発区)にある(北)朝鮮人が勤務する柳京飯店あたりから派遣されるのではないでしょうか。柳京飯店だけでも6人は朝鮮人の女性スタッフがいますから」(同)
柳京飯店を調べると、開発区の海水浴場近くにあるレストランだ。登録上は、東北料理(中華料理)となっているので、中国資本の中華レストランで営業許可を受けているとみられる。
来店したという朝鮮族から店内写真を見せてもらうと、内装は一般的な中華レストランのように見える。
メニューも中華メインだが、配膳するスタッフが、なぜか艶やかなチマチョゴリを着た北朝鮮人女性で、平壌冷麺や大同江ビールがあり、ステージショーもある。
これは完全に北レスだ。
正確には、北レス風中華レストランといった感じだろうか。ここは、在住日本人にもほぼ知られていない。
新たな北レスのフルオープンは5月頃か
前出の朝鮮族出資者によると、この柳京飯店が元小京都にオープンする北レスにも関わるのではないかと明かす。そうだとすると、柳京飯店から北朝鮮人スタッフが派遣されても不思議ではない。
中国は本日、旧正月・春節を迎えた。2月2日は旧正月休暇となるが、この時期の大連は日中でも氷点下の極寒の地だ。観光は完全にオフシーズンで観光客なんて望めないと話す。
そのため、すぐにフルオープンはぜす、大連の観光シーズンが始まる春先まで少しずつ準備をして、5月頃にフルオープンするのではないかという見立てを示す。
さてさて、世界初の京風建築の北レスは実現するのだろうか。