16日からの貿易再開は陽性者次第
12日、中国遼寧省大連市は、天津から夜行列車で移動した大学生2人が新型コロナウイルスの陽性であることを発表。すでに濃厚接触者25人と2次濃厚接触者56人は隔離されている。
大学生は、8日発の北京と大連を結ぶ夜行列車へ乗車し、翌9日朝大連に到着。10日にPCR検査で陽性が確認されたという。
天津はオミクロン株への陽性者が確認されているため、半ばロックダウンに近い状態になっている。なお、大学生がオミクロン株かどうかは明らかにされていない。
大学生は、大連市甘井子区在住と発表されている。甘井子区は、大連空港を含む大連中心部の北に位置する広い区で、大連理工大学など大連を代表する大学なども区内にある。
ゼロコロナ政策下の中国において、大連で11月に続く再びの陽性者確認は、16日から北朝鮮との貿易が再開すると伝えられる丹東でも心配の声が上がっている。
今回は11月の丹東に近い大連庄河市とは異なり、大連中心部での陽性者のため、丹東とは直線距離で300キロ・メートルほど離れている。
丹東の貿易関係者へ確認すると、現時点では、貿易延期の決定は出ていないとのことだが、明日以降の陽性者数の推移によっては、延期もあり得ると話す。