朴正天が党最高指導部に就任
9月7日、朝鮮労働党中央委員会政治局公報により党と軍の人事が発表された。
公報によると、今年6月に発生した防疫体制に関する「重大事件」に際し、元帥から次帥に降格していた朴正天(パク・ジョンチョン)前軍総参謀長が、朝鮮労働党の最高指導部である「党政治局常務委員」に選出された。
他方、同じく重大事件で常務委員から降格したとみられていた李炳哲(リ・ビョンチョル)氏については人事報道がなく、同職位に復帰していないとみられる。
その他の人事では、朴正天氏が務めていた朝鮮人民軍の幹部ポストである軍総参謀長に林光日(リム・グァンイル)前偵察総局長が就任。そのほか、社会安全相には張正男(チャン・ジョンナム)氏、党軍需工業部長には劉進(リュ・ジン)氏が選出された。
李炳哲氏に代わって軍トップ就任
朴正天氏と李炳哲氏は、これまで軍幹部として北朝鮮の核・ミサイル開発をけん引してきた重要人物だが、6月の重大事件でともに降格し軍の序列は不明となっていた。今回の人事により、朴正天氏が李炳哲氏に代わって軍序列トップ、軍代表として常務委員に就任したものとみられる。
なお、李炳哲氏は、7月28日に金正恩(キム・ジョンウン)総書記が祖国解放戦争勝利記念日に合わせて中朝友誼塔を訪問した際に同行するなど重大事件後も動静は伝えられているが、現在の役職は不明である。
八島 有佑
@yashiima