中国人がSNS上で国籍ロンダリングを主張?
中国人がSNS上で国籍ロンダリングを主張?
2度の暴行を行った駐韓国ベルギー大使夫人騒動が、中韓問題へ飛び火した。韓国メディアは、中国のSNS上で、「問題のベルギー大使夫人は中国人ではない、韓国人だ」との書き込みが一部で見られ、夫人の国籍を韓国だと主張する“国籍ロンダリング”が行われていると報じた。
韓国メディアで名指しされていた中国のSNS微博(ウェイボー)で、駐韓国ベルギー大使夫人「相雪秋」を検索すると、なるほど、確かにメディア、個人アカウントも含めて無数の投稿が確認できる。
しかし、多くのコメントが書き込まれている投稿を確認する限り、韓国メディアが指摘したような国籍ロンダリングを主張するコメントは確認できない。
相雪秋氏は1958年北京生まれ、太極拳を40年続ける達人など真偽不明なプロフィールが無数に書き込まれている。「武術の達人のビンタだからあんな大きな手形が…」「見るからに中国人」「精神異常者」「私ならビンタされたら我慢できない」「何このゴミ」。
韓国を批判する内容としては、「韓国は体育会系国家だから」「もっとやれ」「この名前は韓国人っぽい」などが確認できるが少ない。コメント数を見ると、すでに中国当局により削除されたと思われるコメントが半数以上あるようだ。
実は国籍ロンダリング関連よりも多く見られるのは、出生地の北京を小馬鹿にしたコメントだったりする。
中国はたとえば、北京人と上海人はお互いに口酸っぱく批判して嫌っている。大連など東北人を田舎者とさげすんだり、広州人などを中国語(普通話=北京標準語)が下手だとののしったり、中国は都市や地域での帰属意識が強く、他の都市や地域を忌み嫌い互いに攻撃する傾向が全体的に見られる。
イメージとしては大阪と東京に近いが、北京と上海は、さらにそれを超えているような印象がある。それが中国各地でと考えてもらって差し支えない。