アメリカ叩きなら何でもあり?
アメリカ叩きなら何でもあり?
平壌地下鉄VSニューヨーク地下鉄という比較画像が1か月ほど前から中国のSNSでシェアされ拡散し、現在でも残されている。
左側の平壌地下鉄は明るくきれいな駅の通路、ゴミひとつ落ちていないホーム、近代的な車両。一方、右側のニューヨーク地下鉄は、ボロボロのホーム、焼け焦げた跡がある線路や車両、ゴミが山積みになっている車内が並べられている。
中国は中国共産党史観に反する内容を中心に強烈な情報統制を実施しているとは言え、中国でも調べるとすぐに確認できるので、ニューヨーク地下鉄写真はフェイクだとわかっているとは思うが、まるで鵜呑みにしたようなコメントが殺到している。
現在、微博(ウェイボー)のトップ表示されている投稿には528件のコメント、1252いいねが入っている。
コメントには、「資本主義国は自由がある。ゴミを捨てるのも自由だ」「社会主義が凌駕している」「(北)朝鮮の発展スピードはすごい」「社会主義いいね!」「平壌の地下鉄は中国が作ったもの」「医療費が無料」「天国と地獄」などが確認でできる。
「ニューヨークの地下鉄は100年前に誕生しているからね」などもあるが、肯定しているようで肯定になっていない。
米中対立が先鋭化して以降、中国のSNSは米国、台湾叩きなら何でもよく、むしろ推奨されている印象さえ受ける。その次に日本、韓国、オーストラリア、カナダなどが続く感じであろうか。
コメントを書き込む大半の中国人たちは、ニューヨークの写真が真実でないことを知っている思われる。その上で、削除されず、中国政府が事実上、推奨している趣旨に乗っかってストレスの転化に利用して楽しんでいるようだ。