中国人ネット民盛り上がる

中国人ネット民盛り上がる

コメント数ゼロとなっている微博のCCTV投稿

中国人ネット民盛り上がる

 「え?痩せてる」「だ、誰?」「変わりすぎ…」「体調が心配」などの中国当局が望まないとみられる方向へ進みそうなコメントが多数書き込まれた。

 7日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、中央委幹部や地方幹部を招集して平壌で開催した協議会。日本や韓国では翌8日に北朝鮮国営の朝鮮中央通信が報じたため8日に伝えられた。

 この協議会について、中国のSNS微博(ウェイボー)では、香港や韓国メディアのアカウントが8日夕方以降に投稿して伝えているが、中国官製メディアは、9日午後に中国中央テレビ(CCTV)が31秒の縦動画と数行の説明で軽く紹介した投稿が確認できる。

 「今年後半の経済政策と人民の生活の安定策について集中的に議論した」とCCTVは伝えている。

 伝えた内容はシンプルだが、内容は日本で報じられている報道と大差はない。しかし、奇妙に感じる点は、書き込めるはずのコメントがグレーアウトして書き込めなくなっていることだ。

投稿は削除されコメント欄も封鎖

 ウェイボーで「金正恩」の最新投稿を検索すると、少なくても6月以降の投稿はいずれもグレーアウトか、書き込まれたコメント数は表示されるも、全件非表示となっており削除されたとみられる。何かしらの問題がありコメント欄を封鎖し、書き込みを禁止にした可能性がある。

 9日の昼過ぎにウェイボーへ投稿されてその後に削除されたと思われる投稿には、中国の動画共有サイトbilibili(ビリビリ動画)の動画画像とみられるキャプション画像が確認でき、多くの弾幕が確認できる。

 この投稿には、削除前110件のコメントが書き込まれていて見ると、冒頭で紹介したような日本や韓国でも話題となった金正恩総書記の容姿の変化についての感想が多数書き込まれ、画像の弾幕には、「かっこいい事務所」「地下の秘密要塞みたい」「これぞ社会主義」「家具のセンスがいい」「統治制度が優れている」「たばこ吸っている」などの感想も確認できた。

中朝関係強化を意識?

中朝関係強化を意識?

110件コメントが入っていたが後に削除されたとみられる投稿

中朝関係強化を意識?

 中国が北朝鮮情勢を伝えるニュース投稿で、監視対象でもある中国人ネット民の感想が金正恩総書記の容姿へ集中することは、個人批判へと発展する可能性があるため、中国当局は目を光らせている

 7日の協議会は警戒していた事態になってしまったので、コメント欄は封鎖して新規の書き込みを禁止にした上で、該当する投稿やコメントはすべて削除へ動いたようだ。

 中国当局にとって、今回の対応はまったくの想定外だったのか、それとも中朝関係強化を念頭に置いた検閲強化なのかは不明。

 12日時点でも官製メディアや香港、韓国メディアの協議会についての投稿自体は残されているので、動静は伝えるが、コメントは許さないということだろう。

記事に関連のあるキーワード

おすすめの記事

こんな記事も読まれています

コメント・感想

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA