第4章 党の道、市、郡組織

第4章 党の道、市、郡組織

第8回党大会閉幕後に行われた花火大会(提供 コリアメディア)

朝鮮労働党規約(2021年1月9日改正・抜粋訳) 2/3の続き。

第33条 道、市、郡党代表会は、党の道、市、郡組織の最高指導機関である。
 道、市、郡党代表会は、5年に1回ずつ党中央委員会の指示に従って道、市郡党委員会が招集する。

第35条 道、市、郡党委員会は、次のような事業を行う。
 党中央の唯一的領導体系を立てる事業を中核に打ち立て、党員と勤労者が党中央をしっかりと擁護し、党と革命隊伍の一心団結を強化して、党の路線と政策を決死貫徹し、党中央の領導下に一様に動くよう指導する。
 革命伝統教養、忠実性教養、愛国主義教養、反帝階級教養、道徳教養を基本として掌握し、思想事業を攻勢的に展開し、党員と勤労者を党の革命思想でしっかりと武装させ、大衆の精神力を高く発揚させ、帝国主義者の思想文化的浸透策動を蹴散らし、あらゆる異色的な思想要素と非社会主義的現象をはじめとする否定的な現象に反対して闘争する。

第5章 党の基層組織

第41条 党の基層組織には、初級党、分組級党、部門党、党細胞がある。
 党の末端基層組織は、党細胞である。
 党細胞は、党員の党生活の拠点であり、党と大衆の血脈を一つに繋ぐ基本単位であり、党員と勤労者を組織動員し、党の路線と政策を貫徹していく直接的戦闘単位である。
 初級党は、党員が網羅され、政治組織生活を行う党の基層組織であり、党の路線と政策を執行していく基本戦闘単位である。
 党中央委員会は、党細胞書記大会と初級党書記大会を5年に1回ずつ招集する。

第42条 党の基層組織は、次の通り組織する。
1)党員が5人から30人までいる単位には党細胞を組織する。
 特殊な場合には、党員が3~4人いたり30人を超しても党細胞を組織することができる。
2)党員が31人から60人までいる独立的な単位には初級党を組織する。
3)党員が61人以上いる単位には初級党を組織する。
4)初級党(分組級党)と党細胞の間に党員が31人以上いる生産及び事業単位には、部門党を組織する。
5)初級党、部門党、党細胞の組織形式だけで基層党組織を合理的に組織することができないときは、初級党と部門党間の生産及び事業単位に党員が60人を超えても分組級党を組織する。
 以上の党組織の形式が実情に合わない際には、党中央委員会の批准を受け、他の形式の党組織を設置することができる。

第44条 基層党組織では、1年に1回ずつ指導機関の事業を総括し、新たな指導機関を選挙する。
1)党細胞では、総会で党細胞事業を総括し、書記と副書記を選挙する。
市、郡党委員会に直属する党細胞に党員が20人以上いれば、党細胞委員会を選挙して、その委員会で書記と副書記を選挙する。
2)初級党、分組級党、部門党では、党総会(党代表会)で該当党委員会の事業を総括し、新たな党委員会を選挙し、その委員会で書記と副書記を選挙する。
 初級党、分組級党委員会では、上級党の承認の下に執行委員会を選挙することができる。

第45条 基層党組織は、次のような事業を行う。
1)党中央の領導を忠誠で奉じていくための事業を第一次的な事業として掌握していく。
 党員と勤労者が党中央をしっかりと擁護し、党の路線と政策を徹底的に貫徹し、党中央の唯一的領導の下に一様に動く革命的規律を立てるようにする。
2)党員に対する党生活組織と指導を強化する。
 党員、候補党員を党組織に抜けることなく所属させ、党会議と党生活総括、党学習を高い政治思想的水準で組織遂行し、党員に党的課題を正確に与えて総括し、党員が党規約上の規範の要求通り事業して生活し、革命課業遂行で先鋒的役割をするようにする。
3)初級活動家隊列をしっかり整え、検閲され準備された人たちを党に受け入れる。
 初級活動家を党に忠実で実力があり事業作風が良い人たちから選抜配置し、彼らが担った業務がうまく進むよう指導し、入党対象者を了解把握して体系的に育て、党員の資格を備えた人たちを厳選して党に受け入れる。
4)党員と勤労者に対する思想教養事業を力強く展開する。
 党員と勤労者の中で革命伝統教養、忠実性教養、愛国主義教養、反帝階級教養、道徳教養を基本とし、思想教養を不断に強化して、ブルジョア思想文化の浸透を防ぎ、非社会主義的現象をはじめとするあらゆる否定的な現象に反対し、しっかりと闘争するようにする。
5)群衆との事業を本質的に遂行する。
 群衆との事業体系を整然と打ち立て、群衆を革命的に教養改造し、民心を掌握して群衆を党の周りに団結させ、人民のために滅私服務するようにする。
6)行政経済事業に対する党的指導を強化する。
 党の路線と政策を貫徹するための対策を集団的に討議決定し、その執行のための組織政治事業を本質的に遂行し、大衆の精神力を総発動させ、党の思想貫徹戦、党政策擁護戦を力強く展開し、科学技術発展を前面に掲げ、自強力を高く発揮して、生産と建設で継続して革新を起こし、生産文化、生活文化を確立して国家社会財産を主人として管理し、勤労者の後方事業を改善するようにする。
7)勤労団体事業に対する党的指導を本質的に遂行する。
 青年同盟をはじめとする勤労団体の初級活動家をしっかり整え、彼らの役割を高め、勤労団体組織の事業状況を了解して改善対策を立て、勤労団体組織に事業方向を正確に与え、勤労団体組織が自立性と創造性を高めて自らの任務を円満に遂行するようにする。
8)民防衛事業を強化して人民軍隊を積極的に援護する。
 労農赤衛軍と赤い青年近衛隊の隊列をしっかり整え、政治軍事訓練を強化するようにし、自らの単位の戦闘動員準備を完成し、援軍気風を立てて人民軍隊を誠心誠意援護する。
9)3大革命赤い旗獲得運動と君子里労働階級称号獲得運動をはじめとする大衆運動を力強く展開する。
10)上級党委員会に自らの事業状況を正確に報告する。
 

第6章 朝鮮人民軍内の党組織

第47条 朝鮮人民軍は、国家防衛の基本力量、革命の主力軍として社会主義祖国と党と革命を武装で擁護保衛し、党の領導を先頭で奉じていく朝鮮労働党の革命的武装力である。
 朝鮮人民軍は、すべての軍事生活活動を党の領導の下に行う。

第49条 朝鮮人民軍内の各級党組織は、次のような事業を行う。
 全軍の金日成・金正日主義化を軍建設の総的課業として掌握し、人民軍隊を政治思想的に軍事技術的に徹底的に準備させるために闘争する。
 党中央の唯一的領軍体系を徹底的に打ち立て、党の命令指揮下に一様に動く革命的軍風を確立し、すべての事業を党の軍事路線と政策に立脚して組織進行する。
 軍事指揮官と政治活動家をしっかりと整え、その役割を高めて党の発展事業を党的原則で実行し、党員に対する党生活組織と指導を強化し、人民軍隊内に幹部隊列と党隊列を質的に強固にする。
 政治思想教養事業を強化し、すべての軍人を党の革命思想でしっかりと武装させ、不屈の革命精神と主体戦法を体質化した思想と信念の強者、一騎当千勇士に育てる。
 人民軍内の青年同盟組織をしっかりと整えその機能と役割を高めるよう指導する。
 党委員会の集団的指導を強化し、軍事事業を党的に、政治的に力強く推し進めて、党の軍事路線と政策を徹底的に貫徹し、戦闘準備を絶えることなく完成するようにする。
「一当百」のスローガンを高く掲げて、呉仲洽7連隊称号獲得運動と近衛部隊運動、名射撃手、名砲撃手運動を力強く展開し、部隊の政治軍事的威力を百方に強化する。
 軍人の中で集団主義精神、大衆的英雄主義精神を培養し、革命的同志愛と官兵一致、軍民一致の伝統的美風を高く発揚させる。

第50条 朝鮮人民軍の各級単位には、政治機関を組織する。
 朝鮮人民軍総政治局とその下の各級政治部は、該当党委員会の執行部署として党政治事業を組織執行する。

第7章 党と人民政権

第53条 人民政権は、社会主義偉業、主体革命偉業遂行の強力な政治的武器であり、党と人民大衆を連結させる最も包括的な紐帯であり、党の路線と政策の執行者である。
 人民政権は、党の領導の下に活動する。

第8章 党と勤労団体

第56条 勤労団体は、党の外郭団体であり、党と大衆を連結させる紐帯であり、党の頼もしい幇助者である。
 社会主義愛国青年同盟は、朝鮮労働党の戦闘的後備隊であり、党の領導の下に主体革命偉業の完成のために闘争する青年の大衆的政治組織である。
 勤労団体は、党の領導の下に活動する。

第9章 党章、党旗

第59条 党章は、ハンマーと鎌、ペンが1つの場所に交錯するように描かれた朝鮮労働党の象徴的標識である。
 党章は、朝鮮労働党の首領を中心として組織思想的に固く結ばれた労働者、農民、知識人をはじめとする勤労人民大衆の前衛部隊であり、人民大衆の中に深く根を下ろし、人民大衆の要求と利益のために闘争する革命的で大衆的な党だということを象徴する。

第60条 党旗は、赤い色の旗の中心に党章が刻まれている朝鮮労働党の象徴的な旗である。
 党旗は、偉大な金日成・金正日主義を指導思想として主体の革命伝統を純潔に継いでいき、全人民を党と首領の周りに固く結びつけ、主体革命偉業を最後まで完成していく朝鮮労働党の革命的で大衆的な性格と不屈の意志、闘争精神を象徴する。

礒﨑 敦仁 訳

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