中朝貿易再開後も輸入の連絡なし
中朝貿易は3月から徐々に再開していることが貿易統計から明らかになっている。再開後、中国・丹東に接する北朝鮮・新義州に留められていたとされる中国への輸出物はどうなっているのだろうか。
北京の会社を通して北朝鮮書籍を購入している中国企業へ現状を取材すると、「連絡はまったくない」とのことだった。
「昨年の9月以降分は一切輸入されていません。新義州から丹東へ輸送できないとの連絡があっただけで、新義州で留め置かれているとは書かれていないので、書籍類は新義州へ運ばれておらず、最初から平壌から出されていないのかもしれませんね。工業製品や衣類素材などを優先し、印刷物は印刷されていないのかもしれません。私たちも情報紙を1年後に受けとっても価値はないですけどね」
仮に夏へ向けて中朝貿易が本格再開となっても、輸出が止まっていた昨年分の新聞や書籍、カレンダーなど印刷物は、このまま入ってこない可能性がありそうだ。