日本を除く最も多くファン層がいる韓国?

日本を除く最も多くファン層がいる韓国?

ベルセルク(BERSERK)・三浦建太郎

 大人気漫画『ベルセルク』で知られる漫画家の三浦建太郎さんが6日、急性大動脈解離で死去したことが明らかになった。54歳だった。

 三浦さん死去のニュースは世界中へ報じられ、SNSには三浦さんの早すぎる死を惜しむ声、大作ベルセルクが未完で終わることを残念がる声も確認でき、改めてベルセルクの人気の高さを感じさせてくれる。

 この件は韓国でも大きく取り上げてられている。上位表示されるネイバーブログでは、

 ベルセルク作家三浦健太郎の死亡ニュースが伝えられると、日本を除く最も多くファン層がいる韓国のファンがSNSとオンラインコミュニティなどで彼の死を追悼しています。

 と伝えている。

 このブログでは、ベルセルクを称賛しつつも、韓国人の中には三浦さんの死亡原因は、急性大動脈解離ではなく、過労死だと主張する人間が少なくないと紹介している。

 韓国では、日本と同じ最新巻40巻まで韓国語に翻訳されて発売されており、2013年には、劇場版「ベルセルク 黄金時代篇III 降臨」が上映されている。

特別なタグまで立つ発禁国の中国SNS

 一方、中国では、コミック版ベルセルクは、作中の残虐な描写を理由に発売禁止となっている。にもかかわらず、SNS微博(ウェイボー)には、#三浦健太郎去世#というタグが立てられて多くの投稿が確認できる。

 三浦建太郎老師(中国語で師・先生の意味)と発売禁止を受けている作家へ敬意を示す投稿が確認できる。確認できる投稿で最も多いのは3274件のコメントが書き込まれており、ベルセルクを絶賛、死を惜しむ声、一路走好(ご冥福をお祈りします)などが書き込まれている。

中国人がベルセルクを知っているワケ

中国人がベルセルクを知っているワケ

アニメ・ベルセルク全25話が閲覧できる中国の動画サイト

中国人がベルセルクを知っているワケ

 中国政府は、特定の日本人を称賛したり、過度に持ち上げたりすることに目を光らせている。日本人や日本を礼賛した反動で中国共産党批判となることを警戒しているからだ。ましてや、中国国政府が発売禁止にした作家であり、残虐作品だと認定したベルセルクの漫画画像が追悼コメントとともに大量にアップロードされている。しかし、21日午後9時半現在、投稿が目立って削除されたり、コメントが非表示にはされていないようだ。

 監視する中国政府は、今回の三浦さんの死去に関する投稿は、中国政府批判には発展しないと判断して黙認している可能性がある。

 では、なぜ発売されていない作品を中国人がこれだけ反応するかと言えば、1997年の最初のアニメ版が海賊版DVDで発売されたり、今でも優酷(YOUKU)などの動画共有サイトで全話見ることができるからだ(中国国外では閲覧できない。当然、海賊版となる)。

ベルセルク三浦建太郎さん死去を韓国・中国からも惜しむ声(2/2)へ続く。

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