北朝鮮を望める観光地に賑わい戻るも

北朝鮮を望める観光地に賑わい戻るも

国内観光客で賑わう丹東の観光地

 中朝国境の丹東は、国内旅行客が戻ってきて賑わいを取り戻しつつある。中国ではメーデーの大型連休に入るため、観光地は多くの北朝鮮見物の人たちで混雑しそうだ。しかし、そこに日本人観光客の姿は、ほとんどない。

 中国は海外からの入国規制を継続しており、日本人が15日以内の短期滞在で免除されていたビザ免除も停止されたままなので、現実的には、新型コロナウイルス蔓延前からの駐在員や現地採用者など居留許可保持者以外は、中国への入国が難しい状態が続いている。そうすると、現在、丹東へ観光で訪れる数少ない日本人は、中国国内在住者ということになる。

 丹東には、元々日本語でガイドできる人材が2、3人しかいなかった。しかし、その日本語ガイドが現在ゼロになっていることがわかった。

 新型コロナの影響で日本人向け観光業が1年以上止まっているので、日本語ガイドらは、生活のため転職したりでガイドを辞めているからだ。

 観光業に限った話ではないが、一度、失われてしまったものは、簡単には元に戻らない。仮に新型コロナが収束しても丹東に日本語ガイドが戻ってくるかは、日本人観光客、つまり、需要次第となりそうだ。

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