先月復活するも2回目のユーチューブアカウント停止

先月復活するも2回目のユーチューブアカウント停止

中国の動画共有サイトbilibiliに垢BANされたEcho of Truthの一部がコピーされて残っている

先月復活するも2回目のユーチューブアカウント停止

 ウンアの「ユーチューブ」チャンネル「Echo of Truth」が再びアカウント停止(いわゆるBAN)になった。同チャンネルの利用停止は2度目のためトランプ大統領同様に永久停止の可能性もある。

 ウンアは北朝鮮美人ユーチューバーとして世界中のメディアで注目され、北朝鮮のリアルを解説(諸外国の北朝鮮報道に対する反論?)するというチャンネルだった。

 チャンネル自体は、2017年8月に開設され特に注目されることもなかったが、ウンアが登場した2019年11月頃に内容を一新し、視聴者へ訴えかけるようなメッセージ性を帯びた動画を配信するようになった。
 
 昨秋にはチャンネル登録者数4万5000人を超えるも、12月上旬にアカウントが停止された。その後、同じチャンネル名で再開設し12月22日深夜には、「自分たちは『グーグル』のポリシーに違反していない」と主張する動画を公開していた。

存続するNEW DPRKのチャンネル登録者数は1万7800人

 ユーチューブには他にも北朝鮮が運営に関与しているとみられるチャンネルが存在するが、そちらは現時点でもアカウント停止にはなっていない。

 これらユーチューブチャンネルなど北朝鮮国外の動画共有サイトやSNSでの発信には、朝鮮労働党の宣伝扇動部と金正恩総書記の実妹の金与正氏が中心的に関与していると韓国の研究者は考えている。

 北朝鮮はインターネットが開放されていないのでこれらのメディアは、北朝鮮国内向けではなく、海外向けとなる。その意味で注目されていた。

 ユーチューブで北朝鮮が運営に関与するとされる「NEW DPRK」のチャンネル登録者数は1万7800人(1月16日時点)。影響力としてはまだ弱そうだ。

63万2千人のフォロワーを持つ中国SNSアカウントも

 1月5日、中国国営の「中国中央テレビ(CCTV)」は、北朝鮮が観光地を紹介する動画を国際的なプラットホームで積極的に発信していると報じたが、どこのことなのだろうか。

 まさか、中国のSNSを国際的なプラットホームと称しているとしたら笑止千万なのだが、ローカルSNS「微博(ウェイボー)」の「NewDPRK」は63万2000人を越えるフォロワーを獲得している。

 NewDPRKは、ユーチューブと同じものと思われる。しかし、大文字や小文字、字間スペースが微妙に違う。

北朝鮮情報が10%程度の微博NewDPRK

 フォロワー数が多いNewDPRKであるが、投稿している内容は、他国はこんなにひどいというニュースをひたすら発信している。他国とは日本を含む主要先進国の犯罪や事件、政治的混乱など民主主義国の負の部分へのフォーカスがメインとなっており、北朝鮮についての情報は全体の1割もない

 以下は推測となるが、欧米や日本などへの批判的な情報を投稿するとフォロワーからの反応がよく、フォロワー数も増やせる“うまみ”を知ってしまった。そのため、そっち方向へひたすら突っ走っているのではないか。

 今後、本来の路線へ戻せるのだろうか。

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