著名な観光地の改修を進める
北朝鮮が国際的なプラットフォームを活用して積極的に観光地を宣伝していると中国国営の「中国中央テレビ(CCTV)」が1月5日に短く伝えている。
北朝鮮 観光業を発展させるため積極的に観光地を国外メディアPR
最近、北朝鮮は観光業促進へ力を入れている。多くの観光客を誘致するために既存の観光地の改修を強化する。平安北道球場郡を代表する観光地である龍門大窟入り口の改修工事を終えて内部の特異な景観を公開した。他にも平壌の観光名所である凱旋門や主体思想塔など北朝鮮国内でよく知られる観光スポットを紹介する動画を国際的なプラットフォームで紹介するなど体外的な観光アピールを積極的に行っている。
日本人も行ける石灰洞の名勝「龍門大窟」
龍門大窟は、妙香山の南西に位置する石灰岩の洞窟。中国語の原文では「奇特景象」と表記されているが、いわゆる巨大な石灰洞で、日本語の観光ガイドブックだと大自然の神秘なんて表記されるのではないだろうか。
旅行代理店の観光紹介によると龍門大窟はおよそ4億8000前に形成された巨大洞窟で、約6キロメートルの本窟と30あまりの分窟からなる地下の名勝と説明されている。
あまり日本人観光客が訪れたという話を聞かないが、中国の北朝鮮旅行を手配する代理店へ確認すると、日本人でも希望すれば訪問することはできるとのこと。ただし、山間部のため冬場は厳しいので、春から秋、紅葉が美しい季節に妙香山と一緒に観光すると効率的に日帰り観光ができるとのことだ。
北朝鮮は新型コロナ収束後の観光再開を見越して平壌の外国人向けホテルの改修工事を進めていることが報じられている。
国際的なプラットフォームとは?
CCTVの記事は北朝鮮の観光スポット紹介動画を国際的なプラットフォームで紹介しているとがあるが、国際的なプラットフォームとはどこのことを指しているのだろうか。
世界規模の動画共有サイトと言えば、一般的に「ユーチューブ」をイメージするが、「フェイスブック」や「ツイッター」、「インスタグラム」などのSNSでも動画を掲載することはできる。
しかし、いずれも米国企業が運営しているため相性がいいとは言えない。そうすると、中国企業が運営する「ティックトック」や「bilibili」、「優酷」、「微博(ウェイボー)」、「微信(WeChatの中国国内版)」あたりになるのだろうか。
しかし、ティックトックを除けば、これらのサイト、アプリのアクティブユーザーの大半は中国国内ユーザーが占める。確かに利用者数だけを見れば世界的なプラットフォームに引けを取らないが、ほぼ中国でしか使われていないので世界的なプラットフォームとは呼べない。
では、北朝鮮はどこのプラットフォームを使ってプロモーションへ力を入れているのだろうか。情報があればぜひシェアいただきたい。