寝耳に水の韓国人。契約済みだけどまだ実施未決定?
すでに契約済み?大同江ビールが韓国へ 北朝鮮へ1千万ドルの人道支援を実施(1/2)の続き。
開城といえば、爆破された「南北共同連絡事務所」がある場所で、現在は新型コロナ対策で都市封鎖を実施していると発表されている都市だ。
南北共同連絡事務所が爆破されたのは韓国が契約を結んとされる直前の6月16日で南北情勢が緊迫していたときだったから何も知らされていなかった韓国人はさぞ驚愕しているだろう。
契約済みということは決定事項だと思われるが、韓国の報道を読み込むと契約はしたが、実施決定ではなく、これから具体的な実施へ向けて詰めていくというニュアンスのようだ。契約の定義が日本とは異なっているのか、はたまた誤訳なのかと考えてしまう。
KWTは以前の記事で、韓国政府は、国連制裁に抵触しない品目の物々交換であれば、おおむね問題ないと認識し、あとは少額取引で北朝鮮側のメリットが少ないため交易自体に応じるかが焦点となる。残る1点の懸念は物資の輸送方法であるとお伝えした。
これも韓国統一省は、自国の船舶や航空機を使用せず、中国などの第三国の運搬会社へ依頼することで国連制裁やアメリカによる独自制裁にも抵触せずに運搬できると考えているようだ。
かつては特殊な瓶。今回は缶で輸入か
かつては特殊な瓶。今回は缶で輸入か
まだ気の早い話であるが、仮に韓国へ大同江ビール輸入が実現すると10年ぶりくらいとなる。日本産ビールの流通が止まって8月で1年。韓国のビール好きは歓迎しているようだ。
2009年ごろまで韓国へ正式輸入されていた大同江ビールは、640ミリリットルの北朝鮮国内版の大瓶サイズのまま少し短くしたような500ミリリットルの中瓶デザインが多かった。
現在、中国へ輸出されている大同江ビールは、世界的に共通している500ミリリットルのスリムな中瓶となっているので、当時の韓国版大同江ビールはレアデザインの瓶だった。
大同江ビールが中国へ初登場した2013年ごろの大同江ビールは500ミリリットルの瓶の2号ビールのみだった。その後、少し高額な1号ビールに続き、中国の「淘宝網」を見ると、現在は缶ビールの販売も確認できる。韓国へ物々交換で持ち込まれる大同江ビールは現在の韓国の生活スタイルを考えると缶ビールのほうが一般的だろうか。
恩に感じられない無意味な支援
「韓国は過去、何十年ずっと北朝鮮を支援し続けても少しも恩に思われていません。それなのに、なんでまたやるんですかね?いくらやっても韓国の国益になることは千分の1も返ってきませんよ」(名古屋在住の中国朝鮮族実業家)
というシビアな声も。