現在、世界でもっとも有名なタイ人女性と言われる韓国ポップス界のスターで、女性ボーカル・ダンスグループの「BLACKPINK」メンバーであるリサさんにSNS上で殺害予告が出され、在韓タイ大使館も動く騒動に発展している。

　5月上旬にどういうわけか中国語サイトにリサさん殺害のSNS投稿が話題となり、同4日ごろからタイと韓国のリサさんやBLACKPINKのファンらがSNS上で心配する声が上がっていた。つぶやき投稿ができ、最近タイでも利用者が増えている「ツイッター」上では「#Protect Lisa」がトレンド上位に入るほどで、リサさんが所属する事務所「YGエンターテインメント」などにリサさんの身辺警護の強化などを訴えてきた。

　同7日に在韓タイ大使館がツイッターでこの問題に言及。YGエンターテインメントにファンの訴えを報告した模様だ。これに呼応するようにYGエンターテインメントもこの問題に厳重に対処することをファンに約束している。

　殺害予告を出した人物は現在特定されておらず、ファンたちからの通報でアカウント自体が削除されたようだが、新たにアカウントができ、そこでも6月のカムバックステージなどで銃撃するということをほのめかしている。殺害動機なども不明である。

　SNSなどでは匿名性を利用して有名人の殺害予告などが書き込まれることが世界中で起こっている。韓国の芸能界も同様で、リサさんは2018年にも殺害予告がSNS上に書き込まれ、ファンの間で心配の声が上がっていた。

　また、2017年には別の人気グループに所属する日本人メンバーにも殺害をほのめかす書き込みがされたこともある。このケースでは1年後に犯人が逮捕され、ファンは安堵した。

高田 胤臣
タイ在住ライター。2002年から現在にいたるまでバンコクで過ごしている。『バンコク 裏の歩き方【2019-20年度版】』（共書）、『バンコクアソビ』、『ベトナム裏の歩き方』、近著『亜細亜熱帯怪談』（監修）丸山ゴンザレスなど。
@NatureNENEAM
在住歴20年が話したい本当のタイと見てきたこととうまい話と（note）