北朝鮮でPCR検査を実施するなら軍人から
北朝鮮は、例年春になると始まる田植えのシーズンを、「田植え戦闘(モネギチョントゥ)」と呼び、朝鮮人民軍だけでなく、平壌など都市の北朝鮮人たちも国家総動員されて田植え作業へ従事する国民的な大イベントとして知られる。
朝鮮人民軍は、田植え戦闘以外にも稲刈りのシーズンや災害復旧などのときにも北朝鮮各地を移動して活動している。
北朝鮮にとって朝鮮人民軍は、国家の苗床となる重要な部分なので、もし北朝鮮でPCR検査を実施するなら軍人優先に実施していると考えられる。
重篤な肺炎の高校生へ9度PCR検査するもすべて陰性
PCR検査の費用が約300ドル(約3万2000円)と安価ではないため国家財政に制限がある途上国や低開発国ほど実施が難しいという現実がある。現状の世界での感染者状況を確認すると、カンボジアやベトナム、インドネシア、バングラデシュ、パキスタンなど感染者、死亡者ともに少ないことに反映しているのではないだろうか。
国家財政に比較的に余裕がある先進国ほどPCR検査を乱発して偽陽性も含めて感染者を増やして医療崩壊と院内感染の連鎖にはまり込んでいるのではないかとの指摘も挙がっている。
PCR検査万能主義の韓国は、爆発的感染地の大邸で3月18日に高校生が重い肺炎で亡くなっている(3月19日『釜山日報』)。
この高校生は、41.5度の高熱にもかかわらず亡くなるまでPCR検査を9回実施してすべて陰性だった。亡くなった後の遺伝子検査で陽性の可能性もありと判断されたと報じている。
平成不況で自殺者3万年超を20年近く経験した日本
40度を越し、重篤な肺炎で呼吸困難な状況で、喉の奥(または鼻)から検体を採取するPCR検査は身体的な大きな負担だったのではないかと素人でも察することができる。それが9回もとなると、どうなるのだろうか。
以下、推測となるが、もし、PCR検査万能主義により、PCR検査での陽性を出すことを優先(陽性者しか治療をしないなど)していたのであれば大きな問題だろう。命に関わる重篤な肺炎と認識してPCR検査にこだわらず肺炎治療へもっと集中すれば大切な10代の命を救えたのではないかと医療の素人ながら思えてしまうからだ。
韓国やアメリカなど主要国は、新型コロナウイルスを選挙対策や政権支持率を上げるための政争の具にすることなく死亡者を最小限にし、経済崩壊を防ぐための現実的な経済、金融政策を打ち続けることを第一に考えてほしい。
経済活動が停滞し、大不況へ陥ることは、すなわち、失業、廃業、就職取り消しなど雇用が喪失することを意味し、バブル崩壊後の平成不況で年間3万人を超える不幸な自殺者を20年近く出し続けてきた日本は骨身に染みて負の歴史として経験しているはずだろうから。